神様の会議ですか?
企画会議は神様の会議になるのでしょうか?
「では、行こう」
リサークが魔法陣の中に入った。
インリンは見た目以上に重く、男達が2人掛で持ち上げ、最後にハザックが魔法陣に入った。
「では、良き報告をお待ちしております」
ハロルドがゆったりと挨拶をすると、リサーク達も頭を下げる。
白い光が魔法陣から噴き出し、辺りが白一色になったと同時に、彼らの姿が一瞬で消えた。
「さてと、面倒事は終わったな」
ハロルドが砕けた口調でダドリーに声を掛けた。
「新年の舞踏会が残ってますよ」
「そっちには俺、顔出さないから」
「おや?シルヴィー様の婚約式に立ち会わないのですか?」
カインが不思議そうにハロルドを見た。
「俺だって立ち会いたかったけど、ラリマーのおっさんが、ジルコニアの家宅捜索の方に組み込みやがったんだよ」
「ラリマー宰相らしいですね。欠片も見逃さず、徹底的に探せ、と」
ダドリーが苦笑いしながら、ポンとハロルドの肩を叩いた。
「エインも立ち会えないみたいだから、しょうがねーよ」
エインの場合、立ち会えない、のではなく立ち会いたくないのだろう。
愛娘を嫁に出す父親の心境だ。
「しかし、良く思い付いたな。あの邪魔者をラスティックに押し付けるなんて」
ハロルドが頷きながらダドリーを見る。
「いつだったか、シルヴィー様がおかしな夢を見た、と話してましたので」
「おかしな話?なにそれ、すごい知りたい」
ハロルドだけでなく、カインやユーノも頷いている。
ダドリーは掻い摘んでシルヴィーが見た、おかしな夢の話をした。
「何人かの人が書類を見ながら、話をしていて、その書類にお花畑の悲惨な運命、みたいな文字が見えたそうです」
実際は、シルヴィーは、ヒロインざまぁエンドを決める会議を夢で見たらしく、ざまぁの候補に今回の事が書いてあった。
会議ではボツになったが、理由がゲームでは隣国との接点が無いし、醜い男は見たくない、と言う理由らしい。
シルヴィーも夢で見た状況をそのまま伝えるのは不味い、と思った為、其処はぼかしたようだが、ダドリーは使える手段として記憶しており、実行に移した。
「それって神様の会議みたいなものか?」
「それが近いでしょう」
ハロルドとユーノは納得していたが、カインは甘過ぎる、と言った。
「甘くは無いと思うぞ。なにせ、ラスティック王は醜い上、性欲が強いが持ってるものはお粗末らしいし、虐待しないと勃たない、と聞いた」
ハロルドはなんて事ないように言うが、インリンの命運は尽きたようだ。
「それが何か?問題など、無いです」
冷ややかにユーノが答える。
子供の頃から、あのお花畑の対処に走り回っていた、シルヴィーの苦労を知っている彼女にとっては、厄介払いができれば、厄介者の末路など欠片も気にしない。
何気にユーノさん、激怒してます。




