ギャラリーが多いんですが。護衛騎士団長視点
かなり短いので、護衛騎士団長視点も一緒に載せました。
晴れて書類上の親戚になったシルヴィーとリリーは騎士服に着替えて、ジルコン家の広い訓練場で手合わせをする事になった。
訓練場に行くと、ギャラリーが大勢居る。
ジルコン公爵本人とリーリウム夫妻にゼオンやユーリは解るが、何故、ジルコン家の護衛騎士団の全員が揃って居るのかがわからない。
「何故、護衛騎士団の全員がいらっしゃるのでしょうか?」
シルヴィーが困った顔で騎士団長を見ると、厳つい顔を悲しげに歪め
「未熟者ばかりですが、公爵閣下にお願いして、同席を許されたので」
「いえ、ジルコン家の護衛騎士団の強さは私も存じておりますが……」
ジルコン公爵家の護衛騎士団は、王家の騎士団に匹敵するほどの強さを誇る騎士団だ、とレイモンドが此処に来る前に話していた。
「閣下がお認めになり、アンバー第一騎士団長様の秘蔵っ子である、ロードライト伯爵令嬢の剣技を直に見たいのです」
ジルコン公爵が、剣聖と呼ばれているのは知っているが、自分の腕は公爵に遠く及ばない、と思うシルヴィーにとっては、彼らが熱望する程では無い、と言ってみたが団長だけでなく、騎士団全員が泣きそうな顔でシルヴィーを見詰める。
「知りませんよ、期待外れでも」
シルヴィーは説得を諦め、訓練場に入った。
とある護衛騎士団長視点
噂は聞いた事があった。
現在、最強と褒め称えられているアンバー第一騎士団長の秘蔵っ子、シルヴィー・ロードライト伯爵令嬢は途轍もない剣の使い手だ、と。
剣受式の試験をアンバー団長に勝って合格した、たった1人の騎士。
秘蔵っ子だからアンバー団長が甘くした、と言う奴らも居たが、それは有り得ない。
見た目と裏腹に、アンバー団長は冷酷な人物だ。
王国の剣であり盾であるあの組織の、精鋭部隊を統轄する存在がそんな軟弱など、考えるだけ無駄だ。
だが、ロードライト伯爵令嬢は、滅多に剣を抜かない。
騎士団の抜き打ちで行われる審査でも、本気を出す事はない。
どれ程の実力なのか未知数過ぎて、想像すら出来ない。
その彼女がリリー様と本気で手合わせをする。
噂が本当なのか、自分の目で見れる幸運に手が震えている。
シルヴィーの剣裁きはかなりレア物です。




