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全てばれてました。

女性陣が強い

翌日、ダドリーと共に学園に戻ったシルヴィーは、イザベルやシンシアのニマニマした笑顔に出迎えられた。


「やはりダドリーとの婚約の話だったのね」


イザベルが、ウキウキしながらシルヴィーの腕を取り


「婚約式はいつ頃?新年の舞踏会かしら?」


シンシアは、自分達の婚約式と一緒にしたらどうだ、と提案した。


「婚約者は……クリスタル子爵です。ダドリーではありません」


言いにくそうにシルヴィーが言うと、途端に2人は眉を吊り上げ、怒り出した。


「何故ですの。あんなにシルヴィーを想っているダドリーではなく、ポッと出の子爵だなんて」

「そうですわ。シルヴィー様だってダドリーの事を、此方がいじらしく思うほど恋、慕っていたではないですか」


全部ばれてたんですね、とシルヴィーは頭を抱えそうになったが、これ以上彼女達を怒らせると想定外の事が起こりそうな為、そっと耳打ちした。


「まぁ、物語みたいで、ドキドキしますわ」

「もう、シルヴィー様ったら」


あれ程眉を吊り上げ、怒っていたとは思えない程上機嫌になった2人には、正式に発表する迄、内緒でと頼んだが、今日中にウィリアム達の耳に入る覚悟はしていた。



「まずはおめでとう」


生徒会室に顔を出した途端、ウィリアムから祝福の言葉が飛び出した。


「イザベルとシンシア様に知られた段階で、予想はしてましたけど……」

「知っているのは、生徒会の者だけだから安心して」


パトリックも、にこやかに頷く。


「ジェフリー様とルーファス様は?」

「失恋の痛みを訓練場で晴らしている」

「……本気だったんですか?」

「シルヴィー、鈍い鈍いとは思ってたけど、色恋には本当に鈍いんだな。あの2人の目や態度で察するくらい出来るだろうが」

「そうですよ。自分の恋がままならないのに、ゼオン達の恋の手伝いをする、と言い出した時は何処を指摘すれば良いか悩みましたよ」


呆れ返っているウィリアムと、本当に気が付いていなかったんだ、と驚くパトリックに挟まれ、シルヴィーは居心地悪そうに下を向いた。


「結構、黒い所見せてましたから、そう言う感情は持たないのでは、と思ってました」

「確かに。君は、俺みたいに使い分け、して無かったもんな」


貴方は使い分けしすぎです。


何も言わないが、シルヴィーとパトリックの心情は一緒だろう。

シルヴィーの鈍さはかなりなものです。

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