リリーは優秀な秘書になれるかも。
切りの良い所までにしたら、ちょっと短めになりました。
シルヴィーが気になった騎士達は、学園を卒業してまだ1〜2年の若い騎士の様だが、何故か皆、イーリスを持っている。
「お呼びでしょうか?シルヴィー様」
リリーがエインと共にやって来た。
オレンジがかった赤い髪に蜂蜜色の瞳をした美人。騎士団には結構長く在籍しているからどうすれば良いかしら、と考える必要も無い。
「リリー、早速で悪いけどあそこの坊ちゃん達の抜き打ち試験、手伝って」
リリーが嫌そうな顔をする。
「実力主義の騎士団がコネと金に負けた、と言われてもいいの?」
言葉の使い方が悪かったのは認めるけど、エインまで目が厳しくなっている。
「なるほどね。コネは何処?」
「それをリリーに調べてもらおうと」
「承知しました。彼らは学園の推薦状持ちですね」
学園の卒業生が教師の推薦状を持って就職先にいる事はおかしく無いが、何の推薦状なのかは知りたい。
「アンバー団長、そこに隠れている大きい人も連れて来てください」
柱の方を見てからシルヴィーはリリーと訓練場に向かった。
「ゼオン、隠れ方下手すぎだよ」
「すみません、アンバー団長。シルヴィー嬢の剣が見られると思うと、恐怖心より期待が……」
緑色の髪をかきながらゼオンが現れた。
女性不信からの女性恐怖症で、身体が震える程女性を恐れている筈なのにシルヴィーの剣技が見られる、と分かったら恐怖心を置き去りにして寄ってくるところを見ると改善の余地はありそうだ。
「イーリスを所持している者は此方に。抜き打ちの試験を行います」
リリーの声に訓練場に居る者達が集まり始めた。
古参の騎士はリリーの後ろに立つシルヴィーを見て期待に目を輝かせているが、若い3人の騎士は怪訝そうにシルヴィーを見た。
「あっ、君達は抜き打ちの試験を知らないか。騎士団では剣受式の試験を合格したからと言って引退までイーリスの保持者でいられるわけじゃ無い」
リリーの淡々とした説明に若い3人の騎士の顔が引き攣った。
リリーさんは、美人で有能な秘書になれるでしょう。




