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第七回ゲスト 四天王炎の将軍 サラマンディーネさん

「ちょっと久しぶりな感じがします、第七回魔王さまラジオ。本日のゲストは前回ウンディーネさんが勝手にぶっちゃけて以来、部下から生暖かい目で見られるようになった四天王炎の将軍、サラマンディーネさんです」


「お前らマジで覚えとけよこんちくしょー!」


「ずんどこべろんちょ」


「魔王さまは真面目に仕事してください」


「仕事しないでゲームしたい」


「ったく側近も摂政のヤツもウンディーネのヤツもこんなヤツのどこがいいってんだよ」


「お前もじゃん」


「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛い゛あ゛い゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぃ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ーーーー!!!!!」


「デケえ声出すなや耳に響くから」


「さらっと私を混ぜるのやめてください。取り敢えず自己紹介お願いします」


「チッ! 四天王炎の将軍サラマンディーネだ! 仕事は軍に属する炎系魔族の取りまとめと訓練! 火山地帯の調査・管理だ!」


「好きな人は俺。今日のパンツは赤のランジェリー。若干のツンデレ味がある」


「魔王てめえブッ殺す!」


「ツンデレってより好きな女の子にちょっかい出したくなっちゃうお年頃なんじゃないですかね」


「小学生かよ」


「側近てめえもブッ殺す! つーかよ! なんで魔王がアタシのパンツの色知ってんだよ!」


「えっ?」


「えっ?」


「どーせ魔王さまのことだから適当こいたに決まってるじゃないですか」


「……………!!!!」


「そんなスライムみたいにぷるぷる震えなくてもええやん」


「パンツの色マジだったんですね」


「リザードマン系のサラマンディーネは赤い鱗だからパンツも赤いのしか履かんやろ的な。ランジェリーばっかってのは副将にパーティチャットで聞いた」


「副将までゲームに引きずり込んでるんですか」


「あんにゃろうブッ殺す!」


「乏しい語彙力」


「やかましい!」


「サラマンディーネさんは趣味はあるんですか?」


「アタシの趣味は」


「ランジェリーショップ漁り」


「違えよ! ブッ殺すぞ!!」


「ぶっちゃけこのつるペタのどこにランジェリーが必要なのかギモンなところだが果たして。ああ、下だけは必要か」


「だからてめえブッ殺すぞ!! スレンダーって言え! スレンダーって言わすぞ!!」


「やれるもんならやってみい。全力全開、ステータストリプルスコアでボコすぞ」


「ッ……!!! ッ……!!!」


「どうどう。魔王さまも大人げないですよ」


「まだ子どもな件」


「そういえばそうでした。本当のところはどんな趣味なんですか?」


「近所の道場通いとバスターレースだ!」


「うげっ、お前将軍のくせに賭博行ってんのかよ」


「【バスターレース】ってその【バスターレース】ですよね? レースのパンツじゃないんですよね? すいません軍務規定に違反することをラジオで暴露はちょっと…」


※バスターレースとはバスタードライバーという背中に鋼鉄の翼とバスターエンジン(改造されたジェットエンジン)を載せて順位を競う頭のイカれた連中がするレースだよ!


※バスタードライバーとは元はエアロドライバーという空の交通手段をスリルジャンキーのバカが開発した危険ヘンタイな外装だよ!


「賭けてねえよバカ!」


「それこそバカ言え。あそこの連中シメればいくらでもうたうぞ」


「軍人の賭博は軍務規定では一年間の給与十分の一ですね。繰り返せばいくら将軍でもクビになりますよ?」


「だから賭けてねえって! アタシは【レーサー】だっつの!」


「え…」


「え…」


「二人して揃ってドン引きすんのやめねえ?!」


「いや、ねえ?」


「ねえ? お前そんなアブない奴だったのかよ…」


「なんにもあぶないことなんかねえよ! だいたいお前らアホみたいにひょいひょい空飛びやがって!」


「フッ…、サラマン血族は空飛べなくて大変だな」


「くのやろう…! マジでブッ殺してえ……!!」


「どうどう。まあレーサーっていうことなら違反ではありませんが推奨もされてません。レースのたびに死者が出てるレースで将軍が死んだら後継者問題になるから死なないでくださいよ?」


「ったりめーだろ! 泣く子もブッ殺す炎熱系最強の名が泣くぜ!」


「いや泣く子をブッ殺しちゃダメだろ」


「さすが脳筋血族」


「あ゛あ゛!!??!!」


「それにしても将軍がバスターレーサーですか。ちゃんと勝ってるんですよね? 負けてたら軍まで笑われますよ」


「いや負けることもあるぞ? 腕っぷしだけの問題じゃねーからな。マシンの調整もあるしその日の調子もあるしでな? もちろん金やパーツがモノを言うところもあ」


「はい減俸」


「待てやコラァ! 職権濫用!!」


「負けたらどうしてるんですか? まさか負けっぱなしじゃないんですよね? やっぱりそこはスポーツみたいに努力あるのみですかね?」


「次のレースで事故を装ってブッ殺してる」


「は?!」


「たりめーだろ! アタシの順位は常に一位って決まってんだ!! そのアタシの前を行くならブッ殺されても文句はねえんだよなあ?! あ゛あ゛?!」


「いやいやいやいや!! ダメに決まってるじゃないですか!! 仮にも軍人が! 将軍が!」


「何やってんだお前!」


「そうだそうだ! 魔王さまからももっと言ってやってくださいよ!」


「グッジョブ!!!」


「だろう??!!!」


「あれぇ?! 魔王さまぁ?!」


「実を言うと俺もPVPで不正した奴はDeath掛けてブッ殺してるから」


「おおおおい!!!!! 不正は良くないかもしれないけど!! ゲームでも不正は良くないかもしれないけども!!! あんた魔王でしょ! あんたなに国民に死の宣告掛けてんですか!」 


「アイツらハックした不正データ使ってたりマクロ使ってたり、最悪Ddos攻撃でこっちの回線落とすからな。何回もやられてからはプロバイダに個人情報出させて呼び出して頭鷲掴みにして頭蓋骨割られんのと死の宣告食らうのとどっちがいい?って裏路地で掴んだ頭蓋骨ギシギシ軋ませながら出すもん出させてるよ」


「ぅおおおい!! カツアゲかよ! いち世界の王が脅迫かよ! みみっちいなオイ!」


「は? 金なんかいらねえよ?」


「は? じゃあなに出させてんだよ?」


「涙とか鼻水とかションベンとかケツからデカいのとか出るだろ?」


「きったねえよ!!」


「たまに命差し出すやついるけどな」


「どっちにしろ死ぬんかーい!!」


「いや自分のじゃねえヤツもいるけどな。全部うたうから自分だけは許してくださいって」


「最低だなオイ!!」


「間違って頭蓋骨潰しちゃってカニ味噌出たりな」


「やめろよバカヤロー!! カニ味噌食えなくなるだろうがバカヤロー!!」


「陰険だなあ…」


「こんだけやっても未だに不正減らないんだけどな。どーなってんだこの魔界は」


「お前にだけは言われたくねーだろ!!」


「言うてもさ、普段なんかは強武器ばっか使ってるタコとか芋ってばっかの玉無しチキン野郎なんかは公式に営業許諾取り消しチラつかせて公式永久BANさせるくらいだし。俺優しいよ? 不正しない限りは」


「陰湿だなあ…」


「ケツの穴ちっせえ…」


「そういう側近ちゃんはどうなのよ、同人界隈だって恐い話聞くよ?」


「同人界隈にそんなあぶない話はありません。レイヤー合わせのときに、ドタキャンされてバックレられてスタジオ代負わされるのとかはやられたりしましたけど。そのくせ私が悪いみたいなことSNSで言ってたりとか。だから名指しで言い返したり」


「なんだやってんじゃーん。人のこと言えないじゃーん」


「お前と比べたらカワイイもんだろ。ネットで陰口とか」


「あーでも、一回即売会でリア凸されたことありますよ。それに対してやりかえしたこともありますね」


「おっとお?! 側近の黒い部分!!」


「べ、別に黒くなんかないですよ。周りに声掛けてハブにしただけですよ? 事務所イベントスタジオショップ合わせetc出禁にしたりSNSで通報祭りしたりヤで始まる自由業の方々が私のために勝手に動いたり」


「十分恐いわ。それ引退するしかないやつやん」


「ネットとか同人界隈が居場所のヤツから全部奪うとか…、ねーわー」


「アンタら命奪ってますよね?!」


「ええ…、だってほら、魔界じゃ強弱が正義すべてだからさ。だいたいどんな手段でもぶっ殺されたヤツが悪いんだぞ」


「そうだぞ、リアルファイトはあっても嫌がらせはしないぞ」


「ぶーぶー! それ言ったらレースで負けてる人もゲームで負けてる人も同じですー! コネだって立派な戦力ですー!」


「いやそれ戦力じゃん、自分の実力じゃないじゃん?」


「アタシらレースだろうがゲームだろうが腕っぷし一本じゃん?」


「なんだよ、気が合うなサラマンディーネ」


「なんでえ、アタシだってお前と気が合うのはうれ」


「あっそうですかじゃあ今度からメイス持ち歩いていいんですね? 明日の朝から叩き起こしに行きますよ? 起きなかったらそのまま叩き殺しますけどいいんですね二人とも。一発目で起きなかったら死の宣告よりも速くその場で死にますけどいいんですね?」


「「スンマセンっしたそれは無理っス」」


「二人とも会議遅刻回数ダントツトップですからね、仮にも魔界の上に立ってる人らが困るんですよそんなことじゃ。魔王様に至ってはそもそもサボりだし。摂政さんやメイドさんから怒られるの私なんですよ?」


「「以後気を付けまス」」

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