召喚
俺は小鳥遊コウスケ。この春高校に進学したが、勉強もできず運動もできない俺には当然友達は出来なかった。
早く帰りたい。そう思いながら授業を受けていると、突然目の前の景色が歪んだ。
あれどうなっているんだ。気がつくと見覚えのない場所にいた。
目の前には女がいた。
「やった、召喚成功!」
女ははしゃいでいる。よく見るとすごく可愛い。黒髪ボブに大きな胸、年は20くらいだろうか。ってそんなことはどうでもいい。
「ここはどこですか」
俺は女に尋ねた。
「ここはあなたが元いた世界とは別の世界よ。そしてアイウエ王国の王城。とりあえず王様に会ってもらうわ。こっちへ来て」
別の世界。どうやら俺は異世界に召喚されたらしい。これからどうなってしまうんだろう。
俺は女に連れられ王様の前に引き出される。
髭面の偉そうなおっさんが出てくるかと思ったが、予想に反し美しい女が現れた。こいつが王様なのか…
「ついに成功したのね。よくやったわルナ」
「はい!ありがとうございます!」
女は恐縮している。どうやら本当に王様らしい。
王様は俺に名前を尋ねる。
「小鳥遊コウスケです」
俺は応えた。
「小鳥遊コウスケ君ね。君はこの世界を救うために呼ばれたの」
でたー!まさかこれは俺が勇者になって魔王なんかを倒しにいく展開か!?
「どういうことですか?」
俺は尋ねる。
「数年前にこの世界ではある病気が流行ったの。その病気は男にのみ感染した。そして男は皆死んでしまったわ」
ん?
「あなたにはこの世界でたくさんの女とセックスをしてもらい、子供をつくってもらうわ」
「ええ!?」
「まずは彼女と」
王様はルナ、この世界に俺を召喚した女を指差した。