第12章 難波花月の乱 -2-
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翌朝、タカラヅカ国の冒険者ギルドに行くと、長蛇の列ができていた。難波花月の周辺国のみならず、さらに先の国々にまで情報が行き渡ったようだ。
結局12カ国合計、60セット60億G売れた。たとえ、今回、難波花月国で、装備が売れなくても、当分の領地経営の資金には困らなさそうだ。
そして、ノーラに領主の屋敷と騎士団の訓練所と宿舎に予算追加と短納期を伝言するようにサトウにお願いした。
・・・・・・・・・・
難波花月国に向かう馬車は、ゾフィが2台手配してくれたので、俺とカナーメとユーリが乗る1台はカリンが、ゾフィ、サトウ、タカギが乗る1台をカリンが御者を務めることになった。
カナーメのパートナーであるマノとユーリのパートナーであるカヨとジェラードがそれぞれ、馬に乗ることになった。
「ほら、伯爵、白状しなさい。なんで、カリンとアーユがあんなにつやつやしているのかを・・・。もしかして、二人とも頂きますしちゃったとか?」
「あらカナーメ、それは無いわよ。アーユはカリンに一途だもの。カリンだけならまだしも、二人ともはないわよ。」
「わかった。わかった白状するよ。『治癒』『治癒』『治癒』『治癒』『治癒』『治癒』」
カナーメの顔を両手で『治癒』を2000MP投入し6回唱える。顔全体が再生されて、つやつやと輝きだした。
「すごーい。カナーメ、まるで20代のお肌のようよ。見てご覧よ。」
カナーメは、鏡を取り出しみているが驚いているようだ。
「わかっただろ。これで・・・。」
まさか本当のことを言うわけにもいかない。これで納得してくれないかな。
「じゃ、私も・・・。」
「なんで?今、白状したぞ。ねぇ、カナーメ。」
「そうね。もう追求はしないわよ。これって、全身どこでもできるの?このキズ跡とか消せる?」
「ああ、『治癒』」
「わぁー、綺麗に消えるのね。ね、あとで全身のキズ跡を消してほしいな。」
「ああかまわんよ。あちらの宿舎に着いたら、俺の部屋に来いよ。」
「ねえ無視しないでよ。私も綺麗になりたいのに・・・。」
「え、必要ないだろ。彼女達で一番綺麗だし、キズ跡も無いし・・・。」
「そう?」
「そうだね。一番若くて一番綺麗だよ。」
しかも一番デカくて、一番筋肉質なんだよな。うーん、なんとか誤魔化せたようだ。
カナーメは頭の位置はそんなにかわらないのだけど、ユーリは、・・・手が届かねえ。
・・・・・・・
ガタン。突然、馬車が止まった。俺は二人と共に外に出てみる。
「あんたが、ご主人かね。女と金を出せ、ならば命まではとらねえよ。」
どうも、盗賊らしい。前方に50人くらいいるようだ。でも、相当なバカらしいタカラヅカ国の元騎士団団長、副団長の顔も知らないのか?
「お前、馬鹿だろ!」
「なにおう!」
「女達の顔をよく見ろよ!」
「おんな・・・・・・・・・・・って、ありゃ・・・・・、ひのふのみのよのいつつのむ、げ、タカラヅカのBOSSが3人もいやがる・・・・。」
「ジェラード、受け取れ!!」
俺は、『箱』から『ふぁいあぼうる』を取り出し、ジェラードに投げ渡し、自分も前方にいる50人に向けてぶっ放す。やっぱり、十字放射だと当たりやすいな。あっという間に盗賊はこっちに来た親分を含め6人になった。
「じゃあとよろしく!」
と彼女達に告げる。すばやく、隣に居たユーリが親分を確保、他の5人もそれぞれ、1人づつ確保したようだ。
俺はほとんど、空になった2つの『ふぁいあぼうる』にMPを投入し、『箱』に仕舞う。
盗賊6人を連れた彼女達に問うた。
「ここらの盗賊達の扱いはどうすればいいんだい?こいつらをつれて、難波花月国に入るのはめんとくさいのだが・・・。」
「そうですね。貴族を襲った時点で死刑は確実です。まあ、この場で殺されても文句はないでしょう。」
「殺すのか。それもめんどくさいな。お前達も死にたくはないだろ。」
盗賊達もうなづく。
「とりあえず、あちらに倒れている分も含めて装備を取り上げろ。」
「「「「「「はい!」」」」」」
「シムラ、すべて装備剥ぎ取りました。」
「タカギ、幅9M長さ9M高さ3Mの穴を倒れている盗賊達の向こうへ掘ってくれ。」
「はい、できました。」
「タカギ、この装備を『箱』に仕舞っておいてくれ。」
俺は時速40KMでなんどか『ウインド』を唱え、倒れている盗賊達をごみ掃除のように、穴にいれた。
「じゃ、生きているお前達もその中に入りな。うん、いいこだ。」
盗賊達は自分から穴に飛び込んだ。まあ、命令無視したら殺すだけだから。
「さあ、片付いた。じゃ、行くぞ。」
再び馬車に乗り込む。今度はカナーメとユーリは副団長達と交代した。
・・・・・・・
「マノとカヨって姉妹?」
「そうです。私が姉で、カヨが妹です。」
「そうだろうな。そっくりだものな。二人とも、それぞれの団長が好きなのか?」
「「そうです。愛しています。」」
「愛してるの?カリンとアーユのように?」
「あそことは、違います。ただ、常にいっしょにいたいと思うだけで、普通に男性との結婚にも憧れていますよ。どうです?自分で言うのもなんですが、お買い得だと思いますよ。」
「って、俺と結婚したいのか?」
「「もちろん!」」
「俺のどこがいいんだ?」
「お金持ちなところ!」
お金かよ。
「可愛いところ。」
また可愛いかよ。
◆◆◆◆◆◆◆
難波花月国の王都に到着すると、直ぐにチャーリー国王に謁見の申し込みを行った。アルメリア国の首都と同様に第3門に、冒険者ギルドや役所の機関があり、そこで申し込む、ここでも身分証明となるギルドカードで、案外簡単に処理されていく。
正式にアルメリア国から難波花月国に使節団が向かうことは、伝えてあったためか。比較的すぐに、謁見が認められ、その日の夕方に謁見がなされることになった。
「大変遺憾である。」
チャーリー国王に会って、言葉を聞き、それで終わりである。もちろん、言葉だけで賠償請求は却下された。
両国の間では、アントニオの暴走でケリがついているそうである。ま、そう上手くはいかないか。
「では、怨敵アントニオのものはすべて、俺が頂いても構わないということですね。」
損害はすべてアントニオが請け負うのが筋であると押し通されてしまった。まあ、ろくなものは、残っていないだろうが。
「そのアントニオから奪い取った鎧、盾、剣があるのですが、他国に流してもよろしいですね。」
「いや、それは我が国のものだ。返して頂きたい。」
「タダで返せと申されますか?なら、周辺国に流すしかないですね。」
「いやいや、それは困る。重騎士は600万G、騎士は100万Gでどうだ。」
「お話になりませんね。重騎士は2000万G、騎士は500万Gでしょう。新調するには、もっと掛かるのでしょう。これで機密を守れるのであれば、安いものでしょう?」
「わかった。重騎士は1500万G、騎士は500万Gまでなら出せる。それ以上は予算作成からだから、1年以上待ってもらうことになる。」
「わかりました。では、ギルドで口座を確認後、お渡ししますので、明日の朝、ギルドでお会いしましょう。」
「うむ。わかった。明日の朝、ギルドでだな。」
・・・・・・・・
ジェラード達と待ち合わせし、難波花月国が用意した宿舎に行くとそこには、「シムラゴーホーム」と書かれたプラカードを持った人々が1000人以上・・・。
俺は即座に手近なひとになにごとかを聞く。
「ああ、300人も殺した鬼畜がやってきたそうだ。国はアントニオの暴走で済ませ、犠牲になった人々の遺族に、1Gも出さないそうだ。しかも、犠牲者を戦場に放りだしたままだそうだよ。遺体はなんとしてでも引き取ってくるべきだよな。俺か?俺は、遺族の代表をしているジョージってもんだ。」
「俺がその鬼畜だ。アルメリア国伯爵シムラだ。」
と手を差し出す。喧騒が一瞬にして、殺気だった視線を送ってくるようになった。気のいいハゲのおっさんに思わず名乗ってしまったが、ハヤまっただろうか。
「ほう、わざわざ名乗りでるとは、キトクだね。この集団を前にしても、変わらないその態度・・・、で、なんのようですかな?シムラ殿。」
俺は言葉を続ける。
「俺は異世界からやってきたんだが、この国では、遺体を放り出すことを禁忌としていると聞いたのでな。こうして、わざわざ、遺体を持参してきたのだが、受け取ってもらえるかな。」
「なにっ、本当か?」
『箱』から遺体袋を1つ取り出す。縛ってある紐を解く。
「ほら、1体目・・・・。この中に遺族は・・・。」
「お、親父・・・。」
たまたま、目の前のジョージの親父さんだったようだ。
「ジョージ、感激の対面のところ、悪いんだが手伝ってくれないか?」
「おお、すまん。では、お願いする。」
あとは順番に1体づつ、実は心の中で『アントニオ以外の』とつけて、遺体袋を取り出していく。
300、301、302、303体、アントニオ以外の遺体をすべて渡し終えた。
「で、シムラ伯爵の要求はなんだい?例え、敵であろうとも、遺体をワザワザ運んできてくださったんだ。無碍にはできねえ。」
「そうだな。まずは、謝罪させてくれ、アントニオの私怨に巻き込んですまない。」
俺は武芸競技会のことから、アントニオの最後まですべてを語った。
「そんな!それじゃ、アントニオの一方的な逆恨みじゃねえか。」
「信じてくれるのか?」
「もちろんよ。それほど、遺体を運んできてくれるっていうのは、この国では重たいことなんだよ。自分の命以外ならなんでも差し出せっていうくらいなんだよ。しかも、303体だぞ、この国の英雄でもそこまでした奴はいねえよ。」
ここまで喜んでもらえるとは、思わなかった。当然恨まれると思った。自己満足だったが、やってよかった。
「国から直々にアントニオのすべての財産を差し押さえる権利をもらってきたので、一部を除いて生活の足しにでもしてくれないか?」
「そこまでしてくれるのかよ。正直、路頭に迷いそうなやつは沢山いるんだ。すこしでも、貰えるなら、ありがてぇ。」
・・・・・・・
ジョージがアントニオの家を知っていたので、そのまま案内してもらう。アントニオの家の門に居た兵士に、差し押さえの書類を見せて、中に入れてもらう。
「この家と家財道具、そして、3名の女奴隷が。財産のすべてです。お改め頂けますか?」
「わかった。では、持ち場に戻りたまえ。」
「はっ!」
「「「ファイアバード団長!!!」」」
「あら、カリンにカナーメにユーリじゃないの。懐かしいわね。元気だった?」
「ど、奴隷にさ、されていたんですか?」
「そうね。力で奪ってはみたものの、怖かったんじゃないかな。いつ寝首をかかれるかわからないもの。連れてこられて直ぐに奴隷にされたわ。他の2人も同じよ。そちらの方はどなた?」
「こちらは、アルメリア国シムラ伯爵で、今の私のご主人様です。」
「シムラ伯爵というと、あの・・・・。」
「そうです。アントニオを倒した。そしてこちらが、その外の騎士の遺族の方々です。」
「そう、でも、大した財産は残っていないわよ。ほとんどが、指輪の購入資金に消えたから・・・。」
「ファイアバードさん、初めてお目にかかります。俺がシムラだ。よろしく。」
「よろしくお願いします。」
俺はファイアバードさんの耳元で囁く。
「ああ、あれね。もちろん、残っているわよ。私の分も含めてね。必要ならお渡しするわ。ちょっと待っていてね。」
◆◆◆◆◆◆◆
「はい、これが武芸競技会で貰った商品、私の分とアントニオの3連覇で合計4本です。」
「そ、それが優勝商品なんですか?本当に?」
それを見て、皆視線が彷徨っているようだ。
「俺の取り分は、これと奴隷の3人だ。」
「え、私達をもらってくれるのですか?よかった。これで、鉱山で働かなくてよさそうだわ。」
「なぜ?鉱山?」
「奴隷は国に接収されると、一度は競売に掛けられるんだけど、売れ残ると鉱山行きなのよ。こんなおばあさんを買ってくれる人はいないだろうしね。」
「まだ、こんなにお美しいのに、それに騎士団の団長経験もあるのにですか?」
「うふふ、ありがと。タカラヅカ国は特別なのよ、他国では女性兵士なんてタダでも要らないみたいね。」
「へぇ、でも、まだまだ働いてもらいますよ。俺の領地でね。」
「カリン?お前がお願いしたの?」
「いいえ、申し訳ありませんが全く考えてもいませんでした。そうですか、ここまで考えていらっしゃたのですね、流石はシムラ殿。」
「まあな。もしかしたら・・・とは思ったんだが。」
「こっちはどうするんですか?」
と言いながらカリンはソレを視線から外す。
「それは、今から使うんだよ。皆聞いてくれ、これから、この部屋であることは、口外しないでくれ。わかったか?特にジョージ達、よろしく頼むよ。」
「ん、なにが始まるんだ。」
俺は、『箱』から最後の遺体袋を取り出す。実は、アントニオは死にたてほやほやのまま、袋に詰めて『箱』に入れてあった。
「あ、アントニオ!!」
「まあ、黙って見ててくれ!」
俺はファイアバードからもらったソレの1本にジェルを塗りたくり、アントニオのケツの穴に差し込む。うーん、半分がやっとか。俺は、目の前の邪魔に物体をナイフで切り取り、ケツの穴にナイフを入れ込み切り広げる。
「うっ」
ジョージやジェラードの男性陣は思わず股間を押さえ込んでいるようだ。
俺は切り広げたケツの穴に、ソレを無理矢理ねじ込む。
《ぎゃーーーー》
いきなり、アントニオが息を吹き返し、大声で叫ぶ。まあ、痛いだろうな、突然生命活動が活発化し、股間からどくどくと血が吹き出る。とりあえずうるさいので、落ちていたアレを、口に突っ込む。
ソレを引き抜き、それに触るのは嫌だけど・・・『治癒』でとりあえず、キズ口を閉じる。そして、少々もったいないが、レアのHP回復ポーションを2本立て続けに飲ませる。つぎは、ポーション酔いが襲ってきているはずだ。
「ジェラードとジョージ、腕を押さえ込め。よし、いくぞ!」
俺はアントニオの右手の指を剣で切り取る。
〈ぎゃーーー〉
またしても、血が吹き出る。すぐさま、『治癒』を唱え、指が再生しない程度にMPを投入する。反対側の手も同様だ。あとは、アントニオをうつぶせにして、足の腱も切っておく。もちろんキズ口は『治癒』で治す。
「さあ、アントニオ聞こえているか?」
俺はアントニオの口から、ソレを取り出し質問する。
「うう、うぅ・・・」
さすがにポーション酔いはキツイらしい。『鑑定』でみるかぎりHPも30%を切っている。
「しかたがないな。『回復』『回復』『回復』『回復』、ついでに股間に『回復』」
これで、HPは80%近くまでいった。
「さあ、答えてもらおうか。隠し財産はどこにある?」
「ううう、さあ・・な、そんなもんはないよ。うううう。」
「それは、もう一度死にたいということか?うん?」
「そ、それは、俺は死にたくない。どんなかっこうでも生き延びてやる。財産を渡せば、殺さないでいてくれるか?」
「ああ、俺や俺の部下達は手を引くよ。」
「わかった。寝室だ。そこまで、つれていってくれ。」
・・・・・・
ファイアバードの案内で、アントニオごと、場所を移動する。
「その絵の裏側だ。鍵は、俺の魔力だ。本当に殺さないだろうな。」
「ああ、神に誓おう。お前のことだから、俺のお人よしさも解っているんだろ。せいぜい、これからの人生を楽しみな。」
アントニオが、絵の後ろから現れた金庫の前に指の無くなった手首を差し出すと、カチリと音がした。中からは、宝石がざくざくと出てきた。どうやら本物のようだ。
「ジョージ確かめてくれ。」
「ああ、本物みたいだ。これだけあれば3000万Gは硬いぞ。本当に貰ってもよいのか?」
「ああ、俺は奴隷とアレさえあればいいんだよ。もちろん、コレもつけるしな。」
と、アントニオから見えない位置からアントニオを指を差す。
「そうか。わるいな。なんだか、全部お膳立てしてもらって。」
「あ、そうだ、言い忘れたアントニオ。お前の道場は、師範代のジャンボとかいう人間が実権を握ったと国の担当者から聞かされたぞ。よかったな後継者が居てくれて。」
「あ、あの野郎、育てて貰った恩も忘れて、乗っ取りやがったか。」
まあ、ここは地獄の入り口、まだまだ先は長いぞ。
ジョージ達がアントニオを簀巻きにする。
「た、たすけてくれるんじゃ・・・」
「すまんな、ジョージ達は俺の部下じゃないんだ。お前の部下達の遺族なんだ。」
「ひっ!待て待て、こいつはお前らの家族を殺した張本人だぞ!何で俺に復讐するんだ。」
「全部、話は聞いたよ、お前の逆恨みだとふざけるなよ。そんなことのために家族は死んだのか・・・。」
「こいつの言うことを信じるのか・・・。なぜだ!」
・・・・・・・
ジョージ達が指とアレをアントニオの口に放り込み、簀巻きにしたアントニオに轡をはめ、遺体袋に詰めて運び出した。
宿舎前まで戻ってくると、他の家族達のまえに放り出した。
「ほら、この遺体をみろ、わざわざ、シムラ伯爵が持ってきてくださったんだぞ。それも303人分を・・・。」
「ほう、キトクなやつだ。ん、それがどうしたのだ。ただの役立たず共のなれの果てではないか。」
「なんだと・・・。」
あ~あ、空気が読めないやつだな。
「随分余裕だな、まだ、隠し財産でも、あるのか。あるんだな。ジョージあとは任せたぞ、せいぜい、長生きさせてやりな。隠し財産がある限りだろうけどな。」
「おーい、コレをアジトに運んでおけ。大事に扱うんだぞ。簡単に壊したりするなよ。」
・・・・・・・・・
「シムラ伯爵、もう一つお願いしてもいいかな。」
「なんだ?」
「俺は、このグループの中でも過激なほうなんだが、もっと過激なやつもいるんだが、そいつらが、手を貸してほしいって・・・。」
〈大きな声ではいえないが、国に復讐するんだと息巻いてやがる連中なんだ。〉
「どんなことだ?」
〈王宮手前の第4門までは通れるんだが、第5門が通れないんだ。そこを突破させてほしいらしい。〉
第5門と城壁は外壁と同様にミスリルが使われており、闇魔法は使えないらしい。うーん、タカギのスキルも使えないか。
「できるかどうか、わからないが、それでもよければ、協力しよう。そいつらの仲間は何人いるんだ?」
「総勢50人足らずだが、元騎士団の連中が多いから、強力だぞ。」
「装備は?」
「大半が普通の片手剣と鎧だが。」
「これを使え!」
俺は、重騎士2体分と騎士6体分を差し出す。
「ことが終わったら潰して生活資金の足しにしろ。」
「やっぱり、もってやがったな。それは死んでも死守するよ。」
「日にちは明日の夜の鐘1つでよいか。」
明日の混乱も考えると宿は国の施設じゃないほうがよいだろう。
「サトウ、チルトンはこの国にもあるか?」
「はい、伯爵、その道を曲がったところにございます。」
・・・・・・・・
俺はその宿に入っていくと受付でチルトン会員権を見せる。
受付の女の子はすぐさま支配人を連れて来た。
「これはこれはシムラ伯爵、ようこそ旅籠チルトンへ。では、ご案内いたします。」
階段を上っていくと、一般客とのグレードの境に警備が配置されているみたいなので、これなら多少安心できそうだ。
ペントハウスにベッドルームが5部屋備え付けられており。その他にも、ジュニアスイートが3部屋借りれた。
サトウとゾフィにはジュニアスイートに入ってもらう。あと1部屋はジョージだ。
「俺は、普通の部屋が良かったんだけど・・・。」
「まあ、そういうなって。支配人、ペントハウスの食卓に人数分のディナーをお願いします。」
・・・・・・・・・
夕食の後、サトウとゾフィとジョージが部屋に帰って行ったあと、ジェラードが声をかけてきた。
「なあシムラ、今日、非常に怖かったんだがなにかあったのか?」
〈ジェラード、お前も居ただろうが。俺が男に戻ったときに何があったかを・・・。〉
「ああ、り《バカ、声が大きい》」
俺は思わず、大声で遮ってジェラードの口を手で塞ぐ。それが、逆に注目を集めてしまったようだ。どうやら、皆、聞き耳を立てていたみたいだ。
「そうよね。私達が不意打ちで攻撃しても、許してくださった、あのシムラ殿が、今日に限って、静かに怒っているんだもの。いったい、あいつとの間に何があったんですの?」
「まあ、ここに居るのは身内ばかりだし、言ってもいいか。逆に言っておかなくてはならないかもしれないな。」
俺は教団と何があったか。教団で何をされたか。アントニオとの確執、領地を襲われたこと。妊娠していて流産したこと。まあ、言ってないのは自分のスキルに関することだけですべて話した。
「まあ、流産に関しては、自分のせいなんだが・・・。あいつが来なかったらと思うと、どうしても許せなくてな。でも、あいつはすでに殺していたし、彼ら遺族にかこつけて、復讐したわけだ。すまんな、こんな領主で。」
気がつくと女性陣どころか、ジェラードやタカギまで、泣いている。そういえば、ジェラードにも、すべて話していなかったな。
「できれば、同情はやめてくれ!もう、自分の中ではケリをつけているつもりだし・・・といっても、結果がこれだもんな。もし、こんな俺の下で働きたくないなら、出て行ってくれてもかまわない。」
「出て行きませんよ。子泣きじじいのように張り付いて離れませんから、一生面倒みてもらいます。」
「子泣きじじいっているの?」
「ああ、創世記にやってきた異世界転生者のことわざですね。まあ、魔物には、ストロングベイビーなんていう、よく似た行動をするものはいますけどね。」
「あ、いるんだ。ファンタジーだなぁ。」
・・・・・・・・・・・
「ほんとにいいのか?」
「いいんですよ。ずっと性奴隷として扱われてきたので、そこそこテクニックには自信があります。ね、皆。それに、今は貴方が私のご主人様でしょ。」
ツインベットの寝室に行く段になって、カリン達、カナーメ達、ユーリ達にそれぞれ1室とファイアバード達3人に1室、そして、ジェラードとタカギと俺がどちらのベッドに寝るかで喧嘩になりそうだったので、ソファに寝ると宣言したところ、皆に大反対されたのだった。
結局、全員でじゃんけんをして、勝ったファイアバードの寝室で同衾することになったのだ。
「それに、こんなおばあちゃんじゃ嫌ですか?」
「いや、そんなことはないけど。」
「じゃ、3人でがんばってご奉仕します。」
HP:104177600/104177600 MP:102127600/104177600
知力:80/120 体力:80/120 腕力:535/535
GOLD:5700046
EXP:316498
ジョブ:『戦士Lv1』『魔術師Lv1』
スキル:『魅了Lv3』『洗脳Lv1』『翻訳』『鑑定』『精神鑑定』『箱』
『必中』『無暗唱』
スキルポイント:0
武器:両手剣(材質オリハルコン50%)、鞘
防具:オリハルコン柄の革鎧、盾(軽量合金)
アクセサリー:オリハルコン柄の革靴、指輪、
魔法:『ファイア』『ウォータ』『ウインド』『ライトニング』
『洗濯』『脱水』『給湯』『洗浄』『コンロ』
称号:勇者、犬に愛されしもの、伯爵
2つ名:お嬢のいいひと、ワイバーン討伐の英雄
アイテム:
ミスリルのハンコx1、オリハルコンのギルドカードx1、チルトン会員権x1、運動靴x1、
家の鍵x1、店舗の鍵x1、片手剣x1、革鎧x1、革靴x1、1000万Gの預かり証x1
ミスリルの甲冑x98、ミスリルの盾x98、ミスリルの大剣x98
オリハルコンの甲冑x194、オリハルコンの盾x194、オリハルコンの両手剣x194
遺体袋x1、使徒のネックレスx1
ナイフx10、フォークx10、スプーンx10、穴開きスプーンx1、皿x3、スープ皿x3
サンドイッチx50、カフェラテx50
ビン入ジュースケースx2、ビン入ジュースx18
ミートソーススパx40、たらこパスタx50、あんかけパスタx50
バッファローのステーキx40、兎肉のソテーx40
ミカワ市観光地図x1
下着x3、ズボンx2、洋服x2、フェイスタオルx3、
ユニシロのシャツx1、リーブイスのジーンズx1、鞄x3
インナー(火耐性(特)、水耐性(小)、風耐性(小)、雷耐性(微))x1
使い古したインナー(火耐性(特)、水耐性(小)、風耐性(小)、雷耐性(微))x1
インナー(火耐性(中)、水耐性(中)、風耐性(中)、雷耐性(微))x1
使い古したインナー(火耐性(中)、水耐性(中)、風耐性(中)、雷耐性(微))x1
オリハルコン柄のブレスレット(火耐性(中)、水耐性(中)、風耐性(中)、雷耐性(微))x5
火耐性(中)の指輪x98、水耐性(中)の指輪x98
風耐性(中)の指輪x38、雷耐性(微)の指輪x38
クリーニング袋x1、預り証x1、袋(特大)x198、ひもx198
日常魔法の本x1、魔法書Lv1のてびきx1
給湯の泉x3、水道の泉x3、露天掘りx1、ふぁいあぼうるx2
ハンガーx6、使いかけのノートx2、ノートx2、筆記用具x1
空の水筒x5、1000Mロープx3
HP回復(コモン)x100、HP回復(アンコモン)x2
MP回復(コモン)x2、MP回復(アンコモン)x2、MP回復(レア)x855
毒消し(コモン)x4、毒消し(アンコモン)x2、毒消し(レア)x2
HP回復(ハイレア)x1、MP回復(ハイレア)x2
肉包丁x1、研ぎ道具x1
薬草採取用手袋x1
薬草Yx3
濡れたフェイスタオルx1
野うさぎx991、兎肉x865
原稿x19、ジェラード攻本x19




