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3人目のピエロ 協力する気
結局、美咲は登録を見送ることにした。
登録をしない人は私以外にもいるはずだ。しばらくは様子を見よう。
そう思って翌朝学校へ行った。
「ねえ、昨日の例のサイト、登録した?」
仲のいい友人の一人、香奈がひそひそ声で聞いてきた。
「ううん。してないよ。ちょっと様子見ようと思って。」
「そっか。私もしてないんだ。良かった。美咲もしてないんだね。」
「登録、たったの14人だって。協力する気無いんだね。」
誰かのそんな声もしてきた。
「テストの点数までちゃんと出した人、7人だよ。」
「少なっ。どうするんだよ。」
やっぱり、そうなるか。
そりゃあ、そうだ。
この小説に出てくる学校、団体、サイト及びその他内容に関するものは全て架空のものであり、実在の人物、団体及びその他には一切関係ありません。