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俺とお嬢と旅争記  作者:
俺とお嬢と魔法使い
6/9

episode1-6

取引所 またの名を奴隷売買所。

罪人や身売られた人々が、いろんな目的がある人たちに売られて行く。

奴隷制は昔に廃止されたが、ここでは続いているようだ。

そんなところに道旗大文字のお嬢様、ソニアとその執事ヒューテンスが奴隷解放のため市場を捜索中。

このお嬢様はワガママで、一度決めたら止まらない困った人だ。

奴隷解放以外に、ココで知り合った商人の娘を探すという事も引き受けた。

ただ、俺はメイド達に捕まらなきゃいいんだが、そうもいかなくなった。

まったく・・・・何が起こるやら。



「ねぇ、ここからどうするの?」

警備に見つからないよう岩陰を使って移動していたが、ここから先は作戦を立てないと前には進めない。

「そうだな・・・・・」

目的地(牢)まであと20mほど。他にも牢はあるが、ここが一番大きい。

とりあえず、さっきもらったカバンを開けて探ってみる。

すると、何か手に硬いものが触れた。

「何だこれは・・・?結構丸いな・・・・」

手にとり、外に出す。これは…………

手榴弾×5

「何故っ!?」

「声大きいっ!」

慌てて口を塞ぐ。

よかった、こちらには気づいてないようだ。

しかしなんだこれ。あの商人は何をさせようとしたんだ。

なんて考えていると、お嬢が手榴弾をてにとった。

「お嬢、何を・・・・」

「これ使い方しってる・・・・」

いや、知ってるじゃなくて・・・・え、なんで「これ使えるかも!」ってそれはダメだっ!

お嬢から手榴弾を取り上げる。これで一安心・・・・・

「あ、蓋とれてる。・・・・・えーいっ!」

え・・・・。これ・・・違うっ!

蓋を地面に投げつけ、手榴弾の方を見る。

シュルルルルルル…………テンテンテン…………

手榴弾は何度かバウンドしたあと、警備員の前に転がっていく。

「ん?なんでこ・・手榴弾っ!?」

「げっ!逃げろぉぉぉ!!!」

驚く警備員の近くにいた他の警備員達も、危険物に反応する。

「伏せろお嬢!」

この距離なら間違いなくこっちにも爆風がくる。

そろそろか・・・・?

「・・・・・・・・」

全然爆発しねぇ・・・・・・。

どうなったか知るため、岩陰から顔を出す。

「な・・・・・」

手榴弾は爆発しないで、蓋の部分からガスを出していた。

なんだ・・・?なんで爆発しないんだ・・・?

「ねぇ、警備員達眠ってるんだけど・・・・」

お嬢の視線の方を見ると、ガスを吸ったのか警備員たちはイビキをかいて眠っていた。

まさこれは・・・・眠りガスか!?

なんて間際らしいものいれてるんだ・・・っ、本物だったら確実にヤバかったぞ。

けどこれはチャンスだ。何分ガスの効果があるのか知らないが、今なら奴隷達を開放できる!

「お嬢行くぞっ!ってもういない!」

とにかく前に進む。するとお嬢はもう檻の近くにいた。なんて速いんだ・・・・。

ガスを吸わないように息を止めて進む。結構な量だな・・・息続くか?

「お嬢、大丈夫か?」

お嬢の肩を叩く。

「鍵が・・・鍵がかかってる・・・」

そりゃそうだな、鍵くらいかかってるだろう。

「息止めとけよ、吸うぞ?」

「どうしよう・・・・」

「・・・・・まってろ、他に何かないか探してみる」

カバンの中を再び探ると、鍵らしきもの。いや、鍵だなこれ。

・・・・なんであるんだ・・・・・

「細かいことはいいか・・・・」

「早くっ・・・・息が・・・」

ヤレヤレ、もうダメなのかこのバカ。

鍵穴を見つけて、扉を開く。

「ふぅ、ここまではガスがきてないようだな」

「はぁ・・・はぁ・・・・助かったぁ・・」

さっさと助けて次に行こう。さて、どこに・・・・・

「ってあれ、全然いないな・・・・」

「ホント・・こんなに広いのに・・・・」

この大きさなら100人は軽いはず、なのに人っ子一人いない。

「ダミーか?意外に頭使って・・・」

何か冷たく、凍えそうな声が聞こえる。

「な・・なに?」

・・・・何かいるな。

「下がってろお嬢。あと銃かせ」

声がドンドン近づいてくる。

すると後ろからも大勢の声が聞こえてきた。

「くそっ、もう起きたのか!」

多分あの怒った声は警備員達だろう。挟み撃ちかっ・・・!?

銃と手榴弾(ネムリガス)を持ち、戦闘体制に入る。

「うぅ・・・・怖いっ・・・」

お嬢は使い物にならないな・・・とにかく俺は逃げる道でも作らないと・・・・。



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