episode1-6
取引所 またの名を奴隷売買所。
罪人や身売られた人々が、いろんな目的がある人たちに売られて行く。
奴隷制は昔に廃止されたが、ここでは続いているようだ。
そんなところに道旗大文字のお嬢様、ソニアとその執事ヒューテンスが奴隷解放のため市場を捜索中。
このお嬢様はワガママで、一度決めたら止まらない困った人だ。
奴隷解放以外に、ココで知り合った商人の娘を探すという事も引き受けた。
ただ、俺はメイド達に捕まらなきゃいいんだが、そうもいかなくなった。
まったく・・・・何が起こるやら。
「ねぇ、ここからどうするの?」
警備に見つからないよう岩陰を使って移動していたが、ここから先は作戦を立てないと前には進めない。
「そうだな・・・・・」
目的地(牢)まであと20mほど。他にも牢はあるが、ここが一番大きい。
とりあえず、さっきもらったカバンを開けて探ってみる。
すると、何か手に硬いものが触れた。
「何だこれは・・・?結構丸いな・・・・」
手にとり、外に出す。これは…………
手榴弾×5
「何故っ!?」
「声大きいっ!」
慌てて口を塞ぐ。
よかった、こちらには気づいてないようだ。
しかしなんだこれ。あの商人は何をさせようとしたんだ。
なんて考えていると、お嬢が手榴弾をてにとった。
「お嬢、何を・・・・」
「これ使い方しってる・・・・」
いや、知ってるじゃなくて・・・・え、なんで「これ使えるかも!」ってそれはダメだっ!
お嬢から手榴弾を取り上げる。これで一安心・・・・・
「あ、蓋とれてる。・・・・・えーいっ!」
え・・・・。これ・・・違うっ!
蓋を地面に投げつけ、手榴弾の方を見る。
シュルルルルルル…………テンテンテン…………
手榴弾は何度かバウンドしたあと、警備員の前に転がっていく。
「ん?なんでこ・・手榴弾っ!?」
「げっ!逃げろぉぉぉ!!!」
驚く警備員の近くにいた他の警備員達も、危険物に反応する。
「伏せろお嬢!」
この距離なら間違いなくこっちにも爆風がくる。
そろそろか・・・・?
「・・・・・・・・」
全然爆発しねぇ・・・・・・。
どうなったか知るため、岩陰から顔を出す。
「な・・・・・」
手榴弾は爆発しないで、蓋の部分からガスを出していた。
なんだ・・・?なんで爆発しないんだ・・・?
「ねぇ、警備員達眠ってるんだけど・・・・」
お嬢の視線の方を見ると、ガスを吸ったのか警備員たちはイビキをかいて眠っていた。
まさこれは・・・・眠りガスか!?
なんて間際らしいものいれてるんだ・・・っ、本物だったら確実にヤバかったぞ。
けどこれはチャンスだ。何分ガスの効果があるのか知らないが、今なら奴隷達を開放できる!
「お嬢行くぞっ!ってもういない!」
とにかく前に進む。するとお嬢はもう檻の近くにいた。なんて速いんだ・・・・。
ガスを吸わないように息を止めて進む。結構な量だな・・・息続くか?
「お嬢、大丈夫か?」
お嬢の肩を叩く。
「鍵が・・・鍵がかかってる・・・」
そりゃそうだな、鍵くらいかかってるだろう。
「息止めとけよ、吸うぞ?」
「どうしよう・・・・」
「・・・・・まってろ、他に何かないか探してみる」
カバンの中を再び探ると、鍵らしきもの。いや、鍵だなこれ。
・・・・なんであるんだ・・・・・
「細かいことはいいか・・・・」
「早くっ・・・・息が・・・」
ヤレヤレ、もうダメなのかこのバカ。
鍵穴を見つけて、扉を開く。
「ふぅ、ここまではガスがきてないようだな」
「はぁ・・・はぁ・・・・助かったぁ・・」
さっさと助けて次に行こう。さて、どこに・・・・・
「ってあれ、全然いないな・・・・」
「ホント・・こんなに広いのに・・・・」
この大きさなら100人は軽いはず、なのに人っ子一人いない。
「ダミーか?意外に頭使って・・・」
何か冷たく、凍えそうな声が聞こえる。
「な・・なに?」
・・・・何かいるな。
「下がってろお嬢。あと銃かせ」
声がドンドン近づいてくる。
すると後ろからも大勢の声が聞こえてきた。
「くそっ、もう起きたのか!」
多分あの怒った声は警備員達だろう。挟み撃ちかっ・・・!?
銃と手榴弾を持ち、戦闘体制に入る。
「うぅ・・・・怖いっ・・・」
お嬢は使い物にならないな・・・とにかく俺は逃げる道でも作らないと・・・・。




