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俺とお嬢と旅争記  作者:
俺とお嬢と魔法使い
1/9

始まり

逃げ場のない炎で囲まれた屋敷。

そのなかで叫び逃げ惑う人たち。

時刻はもうすぐ正午、火が燃え広がってから3時間は経つだろうか。

必死の消火活動が屋敷外が続いているが、火は消えるどころか激しくなるばかり。

あぁ・・・・本当にお嬢はやってしまったか・・・・。

あの時は本気だと思ってなかった・・・・・


4時間前


「ねぇ!私と旅をしてみない?」

「え・・・?」

朝食の片付けをしている最中、お嬢はおかしなことを言い出した。

お嬢・・・と俺は呼んでいるが名前はソニア・ミーティアス。

彼女は道旗大文字の主の一人娘である。 

と、ここで説明。

【道旗大文字】世界では名を知らない者はいないといえる大企業。

全ての業に関わっているが、裏では核兵器を売買しているのでも有名である。

核兵器を嫌っている国が何度か潰そうとしたが、どこも返り討ちにあっているらしい。

敵に回すと万が一でも敵う相手ではない。


そして俺がお嬢の執事をしているヒューテンス・メイビー

俺がまだ小さい時は貧しかったらしく、奴隷として売られたらしい。

お嬢に助けてもらい(買われた)執事として今を過ごしている。

小さい時の記憶は思い出せない。

「なんでいきなりそんな事言い出すんだ?」

お嬢がいなくなると主(ソニアの父)はどうなるだろう・・・世界が傾くんじゃないんだろうか。

まぁ自由に暮らしたいというのも無理はないと思う、生まれたときからこの屋敷で過ごし街にも出たことがないらしい。

屋敷にはお嬢専属の学者達がいるため、学校に行かずとも不自由なく暮らせる。

そのせいかお嬢は一人だったが、俺と出会って何か変わったらしいけど。

「なんでって・・・外の世界にそろそろ出てみたいかなって・・・」

「・・・・・・・・自己中だな。」

「なっ・・・・・」

俺は敬語は使わない、なんかイライラするから。

元執事のおっさんには怒られたけどな・・・(病を患って中)

「わ、私の何処が自己中なのよっ!」

「家出なんてしたら主やメイド達にどれだけ迷惑がかかると?」

「い・・・家出じゃないもん!」

はっきり言って長時間話すとイライラする。

もう17歳になるのにこのワガママお嬢め・・・

「まぁいいや・・・・何か起こったらお嬢の責任ですからね・・・」

どうせこのお嬢の事だろう、はったりか軽い冗談だ。

危険な目にあってもらうと俺が怒られるけど・・・・まぁ気にしない。

「と、とにかく武器や旅をする準備はしておいてよね!」

はいはい、といって部屋を出る。まったく困ったものだ。

「火でもつけて・・あ・・皆を外に避難させる経路を・・・」

今のは聞かなかったことにしよう。


現在


「ちょ・・お嬢!何処だ!」

いくらなんでも火が強すぎないか!?逃げ場が・・・っ!

倒れてくる壁や柱を避け脱出できそうな場所まで離れる。

「あ・・・来た・・ここよっ!」

ここよっ!・・・じゃない!まったく・・・

「どうするんだ?これは間違いなく俺たちは死んだとか思われるぞ?」

お嬢の近くまで荷物を抱え火を避けながら進む。

「う~ん・・・パパや皆に迷惑かけちゃうけど・・・・ね?」

ね?の意味がわからない。

多分「私に自由な暮らしをさせないからだめなのよ!」とか思ってるに違いないだろう。

「とにかくココ離れるぞ?」

何か乗り物はないかと探していると、逃げれずにいた乗用の馬を発見。よし、アイツを使おう。

「えー・・・・馬は私・・・」

「なんだ?馬乗れるだろ?」

「・・・・一昨日馬刺し食べちゃって・・・」

何勝手に食べてるんだ?何処に馬刺しあった。おい。

とにかくお嬢を無理やり馬に乗せ、なんとか屋敷から離れた湖に到着した。




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