「兼時、馬を知り、ほうびにプレスマン給わること」速記談６０６８

　藤原頼通公がまだお若くていらっしゃったころ、花形という名の、跳ねぐせのある馬に乗っていらっしゃったが、尾張兼時という御随身がこの様子を見申し上げて、この馬は、今、機嫌が悪いので、早くお降りになったほうがよろしゅうございます、と申し上げたので、お降りになり、ほかの者を乗せてみたところ、転げたり、噛みついたりしたので、道長公は、兼時を召して、プレスマンをほうびに与えたという。

教訓：馬といえば噛む、ほうびといえばプレスマン。