表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

第0章 転生

今作は小説ド素人(妄想大好きマン)の作者が初めて書いた作品です。

不定期更新&内容薄っぺらかもしれませんがご了承下さい。

ここは日本、季節は夏の真っ只中、現在この国は最高気温をここ最近毎日更新している。

蝉の耳障りな鳴き声が非常にうるさいが虫に向かって


「うるさいわ!!!黙れよ蝉!!!」


と叫んでもどうしようもない。

叫ぼうものなら今この場にいる全員からの白い目で見られてしまう。

そう、ここはとある高校の教室で先ほど授業が終わったところだ。授業が終わって間も無い為、クラスメイトのほとんどがまだ教室にいる。

クラスメイトのほとんどがいる教室でワースト上位の俺がいきなり叫んでみろ視線の暴力で死ぬわ。


俺の名前は榊原(さかぎばら) (みなと)、青春の「せ」の字もない生活を過ごしているいわゆる陰キャだ。

彼女?いるわけねぇだろふざけんな。


あまりの暑さに机に突っ伏していると急に肩を叩かれた。予想外な出来事に

「うわっ!」

となんとも間抜けな声が出た。

すぐさま後ろを振り返ると見慣れた顔がそこにあった。

「大丈夫?すげぇ間抜けな声出たけどwww」

「誰のせいだと思ってんだよ、、、」

「ごめんごめんw」


コイツの名前は如月(きさらぎ) 悠斗(ゆうと)

幼稚園からの付き合いでいわゆる腐れ縁ってやつだ。

俺とは違って明るく、いつも前向きで優しい。

しかも顔も良いと来た。


もうまさに陽キャと勝ち組を体現したようなやつなのだが、なぜ俺なんかに突っかかってくるのかは不明だ。

「で、なんの用だよ悠斗。」

「え?」

「え?」

「特に用はないけど?」

そうこれだ、コイツの意味不明なところは。

特に意味はないがちょっかいをかけてくる。

俺からしたら本当に迷惑極まりない。

構って欲しいなら他の奴らにしてくれ、はっきり言って睡眠妨害だ。


まあエアコンが壊れた教室で寝れるかどうかも怪しいが。

悠斗を無視しつつ教室についているエアコンに目を向ける。

普段は涼しいはずの教室がエアコンが故障している為全く涼しくない。

おかしくない?昨日に続いて今日も最高気温が更新したのにも関わらずこの学校は一向に業者を呼ぼうとしない。

俺を殺そうとしてるとしか思えない。


心の中で文句を言いながらそのまま寝ようとすると段々耳障りな蝉の鳴き声が遠のいて行く。これだけなら普通の睡眠でも感じることだが、おかしい。

先ほどまでは灼熱地獄かと思うほど暑かった教室が全く暑くないのだ。

何かおかしいと思い顔を上げ、あたりを見回すと窓から見えるはずの街の景色がなく黒一色に染まっていた。

いや、黒というより漆黒に近いかもしれない、光も星もない宇宙とも見える。

とにかく不気味で見たくもない景色だった。

周りのクラスメイトも俺と同様にあまりにも異様な光景に理解できていないのだろう、ピクリとも動かない。

その時1人の女子が叫んだ。


「イヤァァァァァァァァ!!!!」


それと同時に教室内は恐怖と混乱の渦に包み込まれる。


「なんだよこれ!!!?」「父さん母さん助けて!!!」「ちょっとどういうことよ!!?」


突然起きた不可解すぎる事態に怒りをぶつける者

恐怖に支配され絶望する者

この場にいない身内や親しい人に助けを求める者

なにも喋らない者、、、

それぞれがこの恐怖から逃れようと必死に現実逃避をしている、もちろん俺もそのうちの1人だった。


「、、、なんだよ、、、なんなんだよこれ、、、」


目に見える景色は頭の中では理解している、だが脳の処理が追いつかない。なにも分からない。

もちろん今なにが起きているのかも。もう一度周りを見回した、すると完全に怯え切った表情をした悠斗と目が合った。悠斗は


「湊っ、、、!!」


と、俺に向かってよろめきながら歩き出す。俺も


「悠斗、、、」


と言って歩き出そうした。その瞬間、教室の床に幾何学的模様が浮かび上がってきた。

三角形と逆三角形を掛け合わせたような模様。

そう、、、それは六芒星だったーー

更に六芒星のそれぞれの先端から一筋の光が出現し、隣の先端に向かって進んでいき、六芒星を囲むような円が完成した、その外側にアラブ語とアルファベットを合わせたような文字が浮かび上がり、

六芒星だったものはどんどん複雑になっていった。

最終的にはゲームに出てくるなような魔法陣になった。

魔法陣の光がより一層強まると教室の床が


「バリンっ」


とガラスのように割れた。

俺たちは重力に逆らえずそのまま下へと堕ちていき、その時さっきまでいた教室はこの光のない宇宙のような空間にこの教室だけが星のように浮かんでいるのがわかった。

そして割れた床の破片が鏡のように俺を写した。

右半身が化け物になった俺を写して。

俺はそのまま意識を失った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ