【全裸肝試し、終幕〜絶望と希望】
「・・・・・・」
善は絶望していた、己の欲望のせいで世界がほぼ壊滅した事実に。
パァン!
「んぎ♡!?」
だが突如として尻に与えられた刺激により、絶望すら感じる余韻がなくなる。
雌餓鬼神が善の尻を引っ叩いたのである。
パァン!パァン
「ねぇどんな気持ち♡?自分達のせいで人類がほとんど雌餓鬼になっちゃたの知って、今どんな気持ち♡?」
パァン!パァン!
「ひぎっ♡、ひぅ♡!」
「どんな気持ち♡?倒さなきゃいけない相手にお尻ひっ叩かれてるのに感じちゃってるの、どんな気持ち♡?」
パァン!パァン!
「あ"っ♡、あ"っ♡」
雌餓鬼神の言う通りであった。雌餓鬼神によって「尻叩き」という屈辱的な行為をされているのにも関わらず、尻を叩かれるたびに股間に快楽の波が流れてきていた。
「あっ、そーだ♡せっかくお尻叩くんなら、・・・・・・よいしょっと♡」
「!あ"っ、や"め"・・・・・・」
雌餓鬼神と善は、一昔前のアニメにはよくあった『母親が子供の尻を叩く時の体勢』になった。当然雌餓鬼神の方が叩く側である。
「ほーら、お尻ペンペン♡!」
ペチンッ!ペチンッ!
「ひぎぃ♡!ふぎぃ♡!」
「ほら早くイッちゃえ♡イッて雌餓鬼になっちゃえ♡」
「ぞ、れ"は、ごど、わ"、」
ベシーン!!!
「い"ぎぃ♡!!!!!」
「何生意気言ってんの?早くイケって言ってんの、どうせもう何しても無駄なんだからさぁ」
ベシンッ!ベシンッ!
「い"ぎっ♡い"ぎぃ♡」
「ほらぁ♡、お兄さんもさっさとイッた方が楽になれるよ♡?ね♡」
「う"ぐ、ひぎぃ♡・・・・・」
雌餓鬼にはなりたくない、だがその思いに反して、体は雌餓鬼神の尻叩きを完全に快楽に変換してしまっている。イくのも時間の問題だろう。
———雌餓鬼神の言う通り、このままイッて楽になってしまおうか。
どうせ雌餓鬼神には勝てない。だったら抵抗を諦めて雌餓鬼になることを受け入れてしまった方がいいのではないか。
いっそその方がいいのかもしれない。
己の欲望を満たすためだけに、結果的に世界を破滅へと導いたものには、おあつらえの末路だろう———。
『なに諦めようとしてんだよ』
「・・・・・・?」
気のせいだろうか、意識が朦朧している中、死んだはずの成志の声が聞こえたような気がする。
『確かに世界が雌餓鬼まみれになったのは俺達のせいだ。でもだからって、今ここでお前が諦めたらまた数100年は雌餓鬼だらけの世界が続くかも知れねえんだぞ。お前はそれでいいのかよ、・・・・・・安心して全裸になることが出来ねぇ世界がこの先続くことになっても、いいのかよ?』
「!?」
気のせいじゃない、成志の声が頭の中に響いてくる!
『立てよ善、俺が愛した男は、雌餓鬼の神なんかに屈服されちまうような弱い男じゃなかったはずだぜ?』
大好きな成志の声が激励してくれる。だからってどうすればいい、雌餓鬼神に歯向かったところで返り討ちにされる。今だって尻を叩かれている最中だ。
『弱気なこと言ってんじゃないよ、アンタは1人じゃない、アタイ達がまだついてる!』
頭に響く声が増えた、巨乳好きのエイディだ!
『エイディさんの言うとおりでヤンス!善さんにはアッシ達がついてるでヤンス!』
『死にかけの老人の最期の抵抗、ここまできて無駄にされてしまっては困るのぉ』
ヤンス竹本・・・・・・!ゴリ押しの翁・・・・・・!
『善君、貴方もメガネで様々なものをクラフトする能力を少なからず持っているのでしょう?ならばそれを駆使してでも雌餓鬼神を撃つべきです。』
『俺達は体こそ雌餓鬼になっちまったがよぉ、心はずっとそばにいたんだぜ、善!』
眼鏡・・・・・・エロ山・・・・・・・!
そうだ、俺はこんなところで止まっているわけにはいかない。ここまで至るまでに命を散らしてしまった皆のためにも、必ず、
「必ず、雌餓鬼神を倒さなくちゃいけないんだぁぁぁぁぁ!!!!!」
「!?な、何・・・・・・!」
瞬間、善の全身が光のオーラに包まれた。その姿はさながら、某怒りのZ戦士のようである。
「なぁに、こんな土壇場で覚醒したっていうの♡?今更強くなったところで雌餓鬼神に勝てるわけないのに♡。無駄無駄ァ♡。』
雌餓鬼神を指をパチンと鳴らし、貧乳好きのアンディにやったのと同じように、強制的に善をイかせようとした。だが、善の方に変化はない。直立不動の姿勢のままだ。
「な、なぜイかない!?」
「簡単なことさ・・・・・・これは絆の力、ここに至るまでの間に散ってしまった皆のためにも、俺は膝を地面につけるわけにはいかないんだ。」
「バ、バカじゃないの!?たかがそんなもので私の力を無効化できるわけがないじゃない!」
「もう♡マークつけて喋らないんだな・・・・・・まぁさっきからちょくちょく♡マーク外して喋ってたけど」
「くっ!」
雌餓鬼神はギリッと歯軋りを立てた。




