006 いや俺の主人公、こんなこと言わねーし。
スラスラと頭に浮かんだ文は割りと自然。
しかし捻りだした文は不自然でしかも作品を殺す。
先日リリースした稿を、改めて見直してみると……
「いやこれ、ダメだろう。こんなん一気に読む気が失せるわ」
という箇所が……
今までにもこういう事はちょくちょくとあって、書き上げてから日を置いて見直しをして、気付いた不自然な箇所を修正したのですが、今回は色々な事が重なって甘くなってた。
なんですかね、この稿では主人公ケンツが言訳がましい部分がありまして。
まああれです。捻りだした箇所です。本当に不自然極まりない。
こんなこと主人公に言わせるなよ!と自己嫌悪に陥りましたね。
おちゃらけた閑話回ならまだしも、メインストーリー見せ場でこれやっちゃダメだろう!
こんな中途半端な事、主人公ケンツは絶対言わないしやらないし!
元々誤って完成稿消失させた後、改めて大急ぎで書き起こしたいわくつきの稿の一つだったんですが、バタついた結果がこれ!
作者ニーズ・自分ニーズに全振り作品なのに、自分が読む気を失せる爆弾落ちしてどうするんだっての!
とりあえず最も気になる該当箇所を削除!この方がまだ全然いいし。
でもあれですよね。
捻りだした時は「まあいけるか」とか思っていても、日を置いて改めて読むと「なんじゃこりゃ!?」って執筆あるあるなんでしょうね。
だからその日に書いた文をその日のうちにリリースされる、生粋の小説家さんてほんと凄いと思います。
あれは今の自分には無理だわ。最初の数万文字くらいまではスラスラ書けても、キャラや世界観が固まるそれ以降は話が進むごとに難しくなる。見直し&修正が必須になる。
というわけで、今回は「主人公に変な事言わせるな!」「落ち着いて見直しは必要だよねー」ってお話でした。