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6話 進化

「なんか、初めて見る奴がいるよ」

「ほんとだ―」

「フォックスファイアー」

「えっ」

 白いドラゴンを見送った後、私たちは


「なぁんでぇー!?」

「は、あは、はははは!!」

 


 狼っぽいモンスターの群れに追いかけられていた。



 広々とした草原を進み、森が見えてきた頃。

 二足歩行のデフォルメされた植物のモンスターや毛の塊みたいなモンスターなどプリン以外のモンスターにも出会う様になった。

 そのこと如くが、攻撃を1回与えれば倒せるモンスターばかりで、アオも『最初のモンスターだし、経験値ボーナスで想定以上に私たちのレベルが上がってるからね』と言う話を聞いたので油断...大分雑に攻撃するようになっていた。


 そんな中で、8匹ほどで集まっている狼っぽい新しいモンスターを見かけ、特に何も考えずにその内の一匹にフォックスファイヤーを投げつけてしまった。


 その結果がこれである。


「なん、なんで、他のも、お、追ってくるの!?」


「ひー、ひー、は、はは!こ、これまでの、モン、モンスターは、ひ、非アクティブって言う、は、ふ、ふ...だ、ダメ...もう、走れなくなる!...戦おう!」


「は、は...ご、ごめん!ヤるっきゃない!!」


 急停止しながら振り返る。

 大分追い付かれて来てるけど、まだ距離がる!なら


「フォックスファイヤー!」


 青い火球を放つが、あっさりと避けられそのまま狼たちは散開して取り囲まれてしまった。


「くっそぅ」


「あははは!、は、ははは!」


「いつまで笑ってるの!?」


「いや、はは、変な、ふふ、ツボに、ふ...よし!ふふ...く、くるよ、初めての本格戦闘!大丈夫?」


「が、ガンバル!」


 背中合わせの様な形になった私とアオ、その周囲を完全に囲めた狼たちから、一匹がとびかかってくる。


 この距離なら、外さない!


「フォックスファイアー!」


「ギャン!?」


 今度こそ、青い火球は狼をとらえ、火に巻かれひるんだところに飛び掛かり噛みつく。

 そこで狼は光となって消えた。

 よし、倒せ


「モミジ!」


 アオの声で咄嗟に顔を上げれば、他の狼が飛び掛かって来ていた。

 

 あ、やばっ


「ぐっ」


 そのまま、前足で地面に押さえつけられてしまう。

 アオの方へ眼を向ければ5匹を相手取っている。


「モミジ!しっかり!」


 足を引っ張り過ぎてる!


「フォックスファイアー!」


「ギャン!」


 抑えていた狼が退いたことで、態勢を直す。

 これ以上足を引っ張る訳にはいかない!


「モミジ!体力!体力をみて!」


「え?」


 言われるままに体力ゲージに目を向ければ。




「こいつらショボい!」




 4ダメージしか食らっていなかった。







「せいやー!」


 最後の狼がアオのタックルを受けて光になった。


「おつかれー」


「びっくりした!」


___


【レベルアップ!】

おめでとうございます!

モミジは LV8 → LV10 に成りました!


【進化が可能です】


【スキル・魔法 を修得しました!】

跳躍 [パッシブスキル]  

・ジャンプ力を強化する

___

 

 レベルアップのお知らせだ。

 

「進化できるっぽい」


「ワタシもー」


___

【進化選択】

・フォクシー [ランク2]

『二足歩行する狐の様なモンスター、人型専用装備の一部が装備可能になる。その魔は魔性か魔道か』

・妖狐 [ランク2]

『幻影や幻覚などを用いるモンスター、デバフ系スキルを修得可能。現世と常世の境界を越え』

・メイジ・フォックス [ランク1]

『より魔法を極めた狐。いざ魔道の深淵へ』

・ファング・ドッグ [ランク1]

『鋭い牙を持つ犬、強力な噛みつきが可能。このアギトに捕らえられない物はあまり無い』

___


 うーん...悩む。


「私はこのまま魔法を主軸にする進化しようと思うけど、ランクはどうする?上げる?」


「私は上げようと思う、と言うか、進化ルート的にワタシはある程度進化先を決めてるんだよね」


「おっけー、なら私も決めたよ」


___

【フォクシーに進化しますか?】

【はい・いいえ】


【はい】


【進化先がフォクシーに決まりました、進化します】


【スキル『狐の秘術』を獲得】


___


 はいを選んだ瞬間、一瞬だけ視界が色く染まり、すぐに戻った。


「変わ...た?おお!」


 視点が高くなってる!分かる!今、私は二本脚で立っている事が分かる!


「すごい!ア...オ?」


 振り向くと、そこには...なんと言うのだろう...草食恐竜の子供?四足歩行のトカゲなのは変わらないけど、一回り大きくなって、鱗も厚くなり、背びれが生えている。


「モミジかわいい!」


「ああ、アオだ。だいぶ変わったね」


「モミジもね!これでワタシは耐久の方にステータスが伸びたけど、モミジはどう?」


 そうだ、ステータスを確認していない。


___


名前 モミジ 


系統 獣人


種族 フォクシー LV10




HP【ヒットポイント 310】 31


MP【マジックポイント 540】 54




筋力 24


知力 43


敏捷 30


物理防御力 18


魔法防御力 27


器用 20




スキル

【魔法技術・火 LV3】【口撃(こうげき) LV1】【跳躍 LV1】 NEW!

・【狐の秘術】 NEW!

「『フォックス』と冠する魔法を使用するさい、MPを消費し続ける事でチャージが可能となる。今求めるは全力の一撃なり」


魔法

・【フォックス・ファイア LV6】


称号


___

お読みいただいてありがとうございます!

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