3話 始まりの町
「おーーすご!」
目の前に広がった景色は、アニメとかで見るような街並みに、人の背丈ほどある頭が二つの犬や、カボチャの被り物をした人、大型犬位のカブトムシ、頭に角を生やしたマッチョな女性、二足歩行のトカゲ……などなどetc etcな『モンスター』達で賑わっている。
そんな異様な光景が目の前には広がっていた。
これは……ワクワクする!
っと、突然パンパカパンーン!という音と共にいくつものウィンドウが目の前に現れる。
「う…っと、びっくりするなぁ。何?『イベントのお知らせ』にこっちは『新規ユーザー特典』、『ログインボーナス』に…ふーん、あ、メール」
他にも色々あるけど、追々、メールが来てるしアオと合流してから確認しよ。
***
これは、なんとも。
「わー!モミジが狐だ!」
なんと言えば。
「もふもふ!もっふもふだ!かわいい!」
いや、端的に言えば。
「きっも!こっわ!」
自分よりでかいトカゲはヤバイ。
「えーひどい!こんなにかわいいのに!……ぶぅ、わかってるよ、一般的じゃないのは」
器用にトカゲの顔で不満を示している。
「でも、ドラゴンは、ドラゴンはカッコいいんだよ!」
「へー、どう言う種族?大蜥蜴擬き?」
「うん、正確には「緑」が付いてるけど。モミジは?」
「私はマジックフォックスって種族」
「どういう特性?魔法が上手い……とか?」
「特性?」
「うん、特性」
狐とトカゲが互いに顔を見合わせて、首を捻る。
「どう見るの?」
「あー、ステータスを開いて種族にカーソルを合わせると出るよ」
言われるがままにステータスを開くと、キャラメイクの時には無かったマウスカーソル的なのが出てきている、どうやら右前足の動きとリンクしているようだ。
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マジックフォックス
マナに適応した狐。
主に火の魔法を使い外敵を撃退したり、獲物を仕留めたりする。
習得スキル・魔法
LV3 フォックス・ファイア [魔法]
LV5 魔法技術・火 [スキル]
???
???
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「うん、魔法……特に火を使うみたい。私は」
「ならわかりやすいね!私は前衛でモミジが後衛だね」
「そうだね、これからどうする?」
「勿論!町の外へ行ってレベル上げだー!ドンドン上げてガンガン進化しよう!目指せドラゴン!」
そうして、狐とトカゲは外を目指して歩き始めた。
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