2話 メイキング
一瞬の暗転の後に、一陣の風と共に景色が広がる。
それは、草原だった。
はるか地平まで草花の絨毯が広がり、晴れ渡る晴天を小さな雲が穏やかに流れていく。
そこに、二つの影がある。
草原に置かれた木製の椅子と、一本足のティーテーブルである。
ティーテーブルの上には黒い猫が一匹鎮座している。
対して、椅子の上に座るは人である。
黒猫が口を開く。
『やぁ!ようこそソールステージへ!まずは名前を教えてくれるかい?』
___
アバター名を使用しますか?
アバター名【モミジ】
►はい
いいえ 【ニックネームを設定します】
___
『モミジって言うんだね!次は成りたい系統を選んで!』
___
系統を選んでください
獣系
鬼系
竜系
虫系
悪魔系
___
カーソルを合わせると一つ一つの説明が出た。
___
獣系
能力値は基本的には平均値となる。
進化によって特化型になることも可能。
その可能性は未知数。
初期ステータス (例)
名前 モミジ
系統 獣
種族 ファイタードック LV1
HP【ヒットポイント 110】 11
MP【マジックポイント 90】 9
筋力 8
知力 8
敏捷 8
物理防御力 5
魔法防御力 5
器用 5
スキル
魔法
称号
___
___
鬼系
能力値は高い筋力と物理防御力を誇る。
魔法防御と知力、MPが著しく低い。
進化などによって克服可能。
その可能性は未知数。
初期ステータス (例)
名前 モミジ
系統 鬼
種族 ゴブリン LV1
HP【ヒットポイント 100】 10
MP【マジックポイント 20】 2
筋力 27
知力 1
敏捷力 5
物理防御力 7
魔法防御力 1
器用 5
スキル
魔法
称号
___
___
竜系
能力値は高い魔法防御力とHPを持つ。
魔法を覚えにくい。
進化およびスキルで克服可能。
その可能性は未知数。
初期ステータス (例)
名前 モミジ
系統 竜
種族 大蜥蜴擬き LV1
HP【ヒットポイント 170】 17
MP【マジックポイント 50】 5
筋力 15
知力 5
敏捷力 4
物理防御力 4
魔法防御力 6
器用5
スキル
魔法
称号
___
___
昆虫系
能力値は高い敏捷力と器用が特徴。
HPと魔法防御が低い。
進化によって克服可能。
その可能性は未知数。
初期ステータス (例)
名前 モミジ
系統 虫
種族 大蜘蛛 LV1
HP【ヒットポイント 70】 7
MP【マジックポイント 100】 10
筋力 5
知力 8
敏捷力 10
物理防御力 5
魔法防御力 3
器用 11
スキル
魔法
称号
___
___
悪魔系
能力値は高いMPと知力が特徴。
HPと物理防御力が低い。
進化によって克服可能。
その可能性は未知数。
初期ステータス (例)
名前 モミジ
系統 悪魔
種族 スモークマン LV1
HP【ヒットポイント 50】 5
MP【マジックポイント 150】 15
筋力 9
知力 17
敏捷力 4
物理防御力 3
魔法防御力 5
器用 5
スキル
魔法
称号
___
となっていた。
さて、どれにしようか?
鬼系とかは、明らかに縛りプレイようだよね。なに、この極ぶり具合。
魔法職なら悪魔で、生産なら虫?
そもそも、どんな感じに遊ぼうか?
...変に考えず、獣系にしよう。
___
系統を選んでください
►獣系
鬼系
竜系
昆虫系
悪魔系
___
___
『獣系』でよろしですか?
►はい
いいえ
___
『ニャルほどねぇ、それじゃちょっとした質問をするね!』
『好奇心は強い?』
「うーん、そこそこ?」
『人で溢れた華やかな都会と、人の少ない穏やかな田舎。行くならどっち?』
「田舎…かなぁ?」
『競争心は強い方?』
「そんなに」
:
:
:
『なるほどなぁ〜。よし!君の種族はー!』
___
抽選中...抽選中...
抽選の結果『マジックフォックス』となりました
___
『ジャン!マジックフォックスさ!どうかな?』
___
再抽選しますか?
はい
►いいえ
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___
『マジックフォックス』に決定しました
___
最終ステータス
名前 モミジ
系統 獣
種族 マジックフォックス LV1
HP【ヒットポイント 90】 9
MP【マジックポイント 110】 11
筋力 7
知力 9
敏捷 7
物理防御力 5
魔法防御力 6
器用 5
スキル
魔法
称号
となります。
よろしいですか?
___
表示されたステータスの横で、デフォルメされたモコモコの子狐が表示されている。
多分、これが外見なのかな?
___
►はい
いいえ
___
『なるほど!君のことは良くわかったよ!』
『これから君が降り立つ世界の名は【オルトリンデ】は、未知で未開の異世界!!』
『思うがままに!その魂で夢を見よう!!』
猫が言い終えるとと共に、視界が暗転し、すぐに変化が。
視界が開けると、そこは活気に溢れる街の広場だった。
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