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君の為に、俺の為に・・・  作者: 澤田慶次
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池本とラリオス……激戦!

激しくなる戦い・・・

両者の意地とプライドのぶつかり合い・・・

さあ、どうなる?

5ラウンド……

池本は頭を振って前に出る。

ラリオスも左ジャブを打って前に出る。

リング中央、またもやクロスレンジでの打ち合いになる。

池本が左ボディを打てば、ラリオスは左フックを返す。池本が上にパンチを繋げれば、ラリオスは下に返す。両者の頭が弾け飛び、お互いのボディブローに一瞬動きが止まる。明らかにダメージを負っているが、2人の動きは鈍らない。

2人の打撃戦の様子から、2人の練習量の多さが伺える。

そして、2人の気持ちの強さまでもが一流である事も見て取れる。

被弾しながら打ち返し、打ち返しながら被弾する。何度も交錯する豪腕。何度も弾け飛ぶ両者の頭。両者の鼻や口からも鮮血が飛び散る。それでも手を緩めない。それでも心が折れない。2人の打撃戦は激闘と呼ぶに相応しいものになっている。

池本が左ボディから右フックを、ラリオスは左フックからの右アッパーを出した時、2人の足が血で滑った。お互いの軸がぶれ、顔面が衝突する。お互いの左瞼が切れ、血が流れる。

レフェリーが一度試合を止め、2人はリングドクターの確認を受ける。

再び試合が続行となり、またもやリング中央で打ち合う。瞼の傷もものともしない。2人の強い意思が感じられ、全く引かない。レフェリーは自分の頭をガードしながら割って入る。

5ラウンドが終了する。


赤コーナー……

「気持ちで負けるな、池!」

「いけるぞ池本!」

「ここからだよ、池本君!」

頷く池本、ラリオスへの眼光はいささかも衰えていない。


青コーナー……

「凄い男だな……」

「よく注目されなかったよ……」

「あの野郎、全く引かねぇ……潰してやる!」

ラリオスの鋭い眼光も衰えていない。


((とことんやってやる!))


6ラウンド…………

池本・ラリオス共に前に行く。リング中央で打ち合う。意地の張り合い、プライドのぶつかり合い、そんな言葉を超越したような打撃戦。

見る者がみんなが強く拳を握り、歯を食いしばって固唾を呑んで見守っている。そんな目線の先は間違いなく、リング中央でぶつかり合っている2人である。

2人の打撃戦が更にヒートアップする。ここに来て、パンチのスピードが増す。

それと共に、被弾する事も減ってくる。上体を振るスピードも上がり、捉える事が困難になって来ている。ここに来て、両者が更なるパフォーマンスを繰り広げる。

池本とラリオス、2人の動きが鋭さを増し、お互いのパンチが空を切る。

しかし、返しのブローはお互いを捉える。時々弾け飛ぶ両者の頭、飛び散る鮮血、リング上は壮絶になっていた。

お互いの左フックが絡み合い、クリンチの様な体制になる。レフェリーが割って入った際、ゴングが鳴った。


赤コーナー……

「さあ、後半だ!」

「気を抜くなよ池本!」

「池本君、君なら出来る!」

池本は真っ直ぐにラリオスを捉えている。

(まだまだ付き合ってもらうぜ!)


青コーナー……

「驚かされる……あいつはなんなんだ!」

「ホプキンス以外にこんな奴が居たなんて……」

「チャンピオンだよ……今までで最強のね!」

(しかし、俺のが強え!)


7ラウンド…………

当たり前の様に前に出て行く2人、リング中央で頭を突き合わせての打撃戦が始まる。

しかし、お互いのダメージは確実に蓄積される。

弾け飛ぶ頭が先程より激しい。貰った後の返しの反応が僅かに遅れる。確かなダメージが少しずつ、2人を蝕んでいく。

それでも引かない。それでも手を止めない。2人は攻撃の手を緩めない。お互いがクリーンヒットをし、何度も相打ちをし、何度も鮮血が飛び散る。それでも打ち返す。2人は何度もKOパンチを当て、何度もKOパンチを貰い、それでもパンチを振るい続ける。2人の激闘に美しいとさえ感じる。

誰もが目を離せない。誰もが熱くならずにはいられない。誰もが2人の偉大な男を目撃し、息をする事さえ忘れるような、そんな感じである。

レフェリーが自分の頭をガードしながら割って入る。7ラウンドが終了した。


赤コーナー……

「池、気合いだ!」

「池本、先手先手だ!」

「池本君、いけるよ!」

「……やってやる……」

池本の眼光が深く静かに、そして、確かに強く輝く。

(……俺が最強になる……)


青コーナー……

「認めよう、最強の相手だ!」

「認めた上で勝つぞ!」

「勝って最強を証明する!」

ラリオスは池本を鋭く睨む。

(……最強を示す……)


応援席……

「池本さん……」

それぞれが言葉に出すが続かない。

池本の必死な姿、真っ向から打ち合う姿を目の当たりにして、言葉が出て来ない。

徳井と豊本さんは手を握り合って見ている。

工藤さんは喜多の腕にしがみついている。

藤沢、手塚、佐伯は拳を固く握り締め、渡辺さん、伊藤さん、金田さんは、自分のズボンを握り締めている。

全員が池本から目を離さず、池本の勇姿を見届けている。

そして、全員が信じている。池本なら必ずやってくれると……

激戦になってきました!

信じる事は、己の練習のみ!

試合は益々激しく・・・

どんな決着が待っているのか・・・

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― 新着の感想 ―
[良い点] 激戦熱いです! 池本さんはKOどころかダウンすら似合わない男なので絶対負けないです!
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