新たな仲間、新たな挑戦!
池本の本格的な始動・・・
いざ、最強へ・・・
どんな事が起きますかね!
翌日、池本はバイトに顔を出し、店長と話しをする。
「どうしたの?池本君!」
「すいません、勝手言いますけどバイト減らしていいですか?」
「別にいいけど、どうしたの?」
「次の試合、かなり大変なんです……」
「そうか、分かったよ!」
「ありがとうございます!」
「どのくらいにする?」
「週2回にしようかと……」
「分かった、合宿の時とか言ってね。協力はするから!」
「はい、ありがとうございます!」
池本はバイトに入る。
時間になり、バイトを上がりジムに行く。見た事もない人物がいる。
「池、今日から入るトレーナーの篠原だ!」
「よろしくね、池本君!」
「ああ、お願いします……」
「石谷はチーフに上がる、暫くは池担当だ。3人は篠原に任せる」
「呼びずらいですね……トレーナーをチーフ、篠原さんをトレーナーですか?」
「池本、別に俺はトレーナーでいいぞ……篠原さんを篠原トレーナーでいいだろ!」
「なるほど、分かりました。まぁ、俺の担当は変わりませんから、改めてお願いします!」
「任せておけ、早速走りに行くぞ!スクーターもゲットしたしな!」
「ロードワークも付いて来てくれるんですか?至れり尽くせりですね、俄然張り切りますよ!」
「よし、着替えろ!行くぞ!」
「はい!」
池本は着替え、トレーナーと出て行った。
いつものコースをトレーナーに付き添われる。時々トレーナーの声でダッシュを入れながら走る。
コースの途中で土手があり、そこで600mダッシュと1分ラッシュを12本行い、さらに背中を地面に向け四つん這いになり、その姿勢でのダッシュをする。後輩筋、腕、足腰等の増強に繋がる。
その後、トレーナーが乗ったスクーターをエンジンを切った状態で坂道を押していく。かなりきつい作業だが、足腰の鍛錬には持って来いである。スクーター押しを10本行い、丘をジグザグで走る。流石の池本にも疲れが見えるが、決して弱音は吐かない。全ての走り込みが終わると汗でびっしょりだった。
ジムに帰って着替えてから、ジムワークに入る。
ロープから始まりシャドーボクシングに移る。篠原トレーナーは3人の相手をしているが、今の池本には目に入っていない。それほど集中している。
「池本、ミットやるぞ!」
トレーナーの言葉に右手を上げ、準備する池本。
ミット打ちが始まる。気持ちのいい乾いた音が響くが、トレーナーからは激が飛ぶ。
「そんなもんか?全然足りないぞ!」
「もうガス欠か?」
「なんだなんだ、チャンピオンはこんなもんか?」
その度に池本のパンチは鋭さを増していく。
10ラウンド打ち終えた時、
「サンドバッグ叩いて出直して来い!」
トレーナーの厳しい言葉が飛んだ。
池本はサンドバッグを打ち始める。トレーナーが一旦外に出て行く。喜多がトレーナーに話しをしようと外に出ると、トレーナーは水道で手を冷やしていた。
「池本には言うなよ!」
「はい……なんか大変ですね……」
「ふん、この手が壊れるだけで池本が最強になれるなら安いもんだ!」
「でも、池本さんのパンチって……」
「凄いぞ……受けてる俺が1番分かっている……楽しみだ……どんどん凄くなる!」
トレーナーがニヤリと口角を上げた。
「トレーナー、何で俺達のトレーナー降りたんですか?」
「今の状態が答えだ……あいつのミットで精一杯だ……俺はあいつと、ある意味心中する覚悟だ!」
「トレーナー……」
「お前達はお前達でしっかり強くなれ、池本が休暇の時は俺も篠原さんを手伝うから!」
「はい、お願いします。池本さんもお願いします!」
「ああ、出来る限りはする!」
1日の練習が終わる。3人は会長室に呼ばれる。
「池の試合の10日後、お前達の試合だ。しっかり頼むぞ!」
「「「はい!」」」
「篠原も頼むぞ!」
「はい、頑張ります!」
「手塚、勝って6回戦に上がるぞ!」
「勿論です!」
「喜多、日本ランク入りするぞ!」
「はい、集中します!」
「徳井、日本チャンピオンになるぞ!」
「はい!…………え、日本チャンピオン?」
「日本タイトルに挑戦する!」
「!?」
「「やったな徳井!」」
「あわわわわ、どうしよう……」
「徳井、しっかり頼むぞ!」
「は、は、はい!」
徳井はかなりあたふたしている。
会長室から出て来ると池本とトレーナーが居た。
「徳井、日本タイトル挑戦だって?」
「そ、そ、そうなんですよ、池本さん……」
「やったな、ベルト巻くぞ!」
「徳井、しっかり練習しろよ!」
「はい、そうなんですけど……」
「篠原さん、頼みます!」
「石谷さん任せて下さい!」
「「勝てよ徳井!」」
「みんなさ、好き勝手言うけど……こっちの身にもなれよ~……池本さんがラリオスに勝って、俺がこけたら洒落にならないだろ~!」
「こけたらお前、スキンヘッドだよ!」
「うわぁ、池本さん余計にプレッシャーですよ!」
「はっはっは、練習してプレッシャーにも打ち勝てよ!」
「簡単に言わないで下さいよ~!」
「池本君、徳井君はいつもこんな感じなの?」
「ああ、そうですね……余計な事考えられないくらい絞って下さい!」
「その方が良さそうだね!」
「うわぁ、篠原トレーナーからは違う意味でプレッシャーが……」
「幸せもんだな、羨ましいな池本!」
「本当にそうですね!」
「俺達しっかり勝つからな!」
「締めは頼んだぞ!」
「分かったよ……頑張るよ……」
ジムが賑やかになって来た。
ジムの帰り、珍しくトレーナーと池本で歩いている。
「トレーナー、俺やりますよ!」
「ああ、やるしかねぇな!」
「徹底的に付き合って貰いますよ!」
「そのつもりだよ……会長もそのつもりで、新しいトレーナーを雇ったんだ……」
「はい、そんな気はしてました。しっかり期待に答えますよ!」
「ああ、頼むぞ!」
「ラリオスに勝って、次はホプキンスだ!やる事いっぱいあって、興奮が止まらないです!」
「池本らしいな……徳井に、池本の10分の1でも度胸があればな……」
「徳井は大丈夫ですよ、あのマイナス思考だから手を抜けないんです!」
「なるほどな、流石きっかけになった男だ……よく分かってる!」
「まぁ、だからといって告白されたら速攻で断りますけどね!」
「それはそうだな!」
「「はっはっはっはっは!」」
2人で大笑いした。
新しいトレーナーも加え、俄然活気づいて来ました。
3人も試合が決まり、集中です。
全員勝つといいですね!




