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君の為に、俺の為に・・・  作者: 澤田慶次
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世界チャンピオンへの挑戦!

世界奪取に向け、本格的に始動!

池本がついに世界戦だ!

頑張れ池本!

池本は、いつでも弱音は吐かない!

ジムワークが再開になり、いよいよ「世界奪取」が目標となった。

いつも通りの練習だが自然と熱が入る。池本の練習のペースが上がっている。トレーナーから止められるくらいに池本の練習のペースは上がっていた。

12月になり、スパーリングも開始になる。

1月には合宿の予定であり、池本の気合も高まってくる。

12月も半ばが過ぎ、世間はクリスマスの雰囲気である。しかし、池本には関係がなかった。今までの全てをかけてベルトを取ること以外に考えてなかった。池本の頭の中は、世界奪取しかなかった。


12月半ば過ぎの日曜日、トレーナー・会長から息抜きにと休みをもらった。

いつもの面々が池本を誘う。遊園地との事だったが、あいにくの雨となり近くの大きなゲームセンターに行く事になった。

ここはカラオケもボーリングも併設している。ボクシングのゲームをやったが、以外にも池本が一番下手であった。ゲームを一通りやった後、渡辺さんの提案でカラオケに行った。女性陣はみんなお酒を飲み、男性陣はソフトドリンクを飲みながら盛り上がった。池本はウーロン茶である。かなり盛り上がったカラオケも終了し、現地で別れた。

池本は、伊藤さん渡辺さんと帰っていた。

「池本さん、世界戦頑張って!」

伊藤さんに言われる。

「ありがとう……とりあえず、やれる事は全てやるよ!」

池本は答える。

「やっぱり世界チャンピオンは強いんですか?」

渡辺さんが言う。

「強いよね……チャンピオンだけでなく、普通の人から比べればみんな強いよ!」

「ボクシングって孤独ですよね。減量も練習も詰まる所、全てが自分だし……孤独な事は、嫌じゃないんですか?」

「孤独じゃないよ……こうしてみんながいるし、2人の綺麗な人が俺を心配してくれるしね……それにこれは、俺が始めた事だからね。孤独なんて気にしないよ!」

「池本さんは、そうやって全部1人で背負い込んで来たんですね……でも、大変って言ってくれない所は、少し寂しいです……」

「池本さん、たまには弱音を吐いてもいいんですよ?」

「うーん……ありがとう……でもね、弱音はいつでも吐けるでしょ?いつでもいい事は死ぬ前でもいいかな…………今やる事をやるだけ……だから、特に辛いとか思ってないんだよね……」

「池本さん見てると、自分がなんだか情けなく感じます……」

「本当に……私なんて、弱音ばっかり言ってる気がするし……」

「まあ、素直に言える事はいい事だよ!多分、大切な事なんじゃないかな?…俺は少し、捻くれてるからね!」

「え~、そんな事ないですよ!」

「池本さんは、とってもいい人です!」

「なんか、ありがとう……」

「まあ、いい人過ぎて勘違いされそうですけど!」

「知らない内に、女性に気を持たれてたりして!」

「「ありえるよね~!」」

「あれ?いつのまにか否定されてる?最近酷いよね!」

「「嘘ですよ~!」」

他愛のない話をしながら、池本は2人を送って行った。


翌日より練習が更に厳しくなる。

徹底的な走り込み、シャドーボクシング、スパーリングにミット打ち、サンドバッグ打ちに筋力トレーニング、シャドーボクシングを再度行い、またロードワークに行く。池本にもはっきりと疲労の色が見える。


1月に入り合宿になる。

寒い為、いつもより走り込みが多くなる。ジムワークもかなり絞られる。今回は海である。砂浜を走るが、これがきつい。柔らかい地面の為、進んでいる気がしない。

柔らかい場所を走る事で柔軟な筋肉が付き、さらには膝が柔らかくなる。膝の柔らかさは、パンチを貰った時にダメージの吸収に役立つ為、必要不可欠であるが、それを手に入れる為には、このきつい走り込みが必要である。また、親指に力をいつも以上に入れて走る為、試合でのダッシュやフットワークに役立つ。辛い事は確かに辛いが、大切な練習である。

しかし、池本はこの合宿も弱音を吐く事なくやり遂げる。この合宿でも、何も言わず練習に取り組む池本の姿が、一緒に参加したメンバー達を引っ張っていた。


ジムワークも佳境に入る。

スパーリングのラウンド数も増えてくる。いつの間にか2月になっていた。

2月15日、減量スタート。

スパーリングを中心に練習を行う。かなり厳しい物になっている。

徳井が同じメニューを行おうとして、途中で足が痙攣してしまった。ウェートは75.0kgである。調子は悪くない様子、スパーリング相手を一方的に打ちのめしていた。


2月28日、いつも通りに練習を終了。

明日より、遂に世界戦が行われる月になる。ウェート73.5kg。改めて引き締まった表情をしていた。

池本の表情には、覚悟が見て取れる。


3月14日、試合一週間前。練習はいつも通りである。

ウェートは72.5kg、明日より疲労を抜きながらの調整になる。仕上がりは順調そうである。


3月19日、計量前日。

池本はメニューを淡々とこなしていた。調子は良さそうである。ウェートも問題ない。準備万端、まさにそんな感じである。


3月20日、計量。

池本は一発でパスした。チャンピオンもパスし、会見の会場に案内される。会見は今までした事がなかったので、池本は少し戸惑ったが、会見席に腰を下ろす。記者より抱負を聞かれ、

「明日、チャンピオンが変わる。それだけです」

と言う池本に対し、チャンピオンは、

「また、アメリカにベルトを持って帰るだけ」

と通訳を通じて話した。

2人の向き合った写真を撮られ、会見は終わった。

見ている徳井達の方が緊張していた。

ついに世界戦!

軽量はパスした!

ついに明日、本番!

池本より周りの方が緊張だよね!

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