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君の為に、俺の為に・・・  作者: 澤田慶次
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池本の過去……ウルトラマンコイン!

池本の過去が少しだけ明らかに・・・

どんな過去があるのか?

ウルトラマンコイン、実は、私も小さい時に持ってたんですよね・・・

女性陣はウルトラマンのコインの意味が分からなかった。男性陣も分からない様子、池本と藤沢は誰よりも付き合いが長い為、2人しか知らないのではないかとの事だった。

池本は用事があるとの事で見送った後、何処かに行ってしまった。

伊藤さんは、池本に質問していた。

「スカートを履いた方の用事ですか?」

「だといいけどね……」

池本は駅に消えていった。

全員がもやもやした為、店長に話を聞きに行く事にした。今日は金曜日、渡辺さんのシフトの日である。池本は本日はお休みである。


お店に着き、店長に声をかける。店長は8人を見てびっくりしている。渡辺さんが事情を説明すると店長は全員を後ろに通した。

奥さんに店を少し任せて、店長も更衣室に来た。

「みんなで池本君の事だね。池本君人気だね!」

「ウルトラマンのコインの事なんですけど……」

渡辺さんが言う。

「出来れば……池本さんの教えられない用事も……」

伊藤さんが言う。

「そうか、ウルトラマンのコインか……」

「今日、知り合いが実家に帰ったんですけど……ウルトラマンのコインを池本さんが渡したんです。そしたらそいつが泣き出して……」

徳井が言う。

「もしかして……藤沢君かい?」

全員が頷く。

「そうか、それなら納得だ……みんなは池本君の出身は知ってるかい?」

「はい……孤児院出身という事なら……」

一同が頷く。

「そうか……出身は知っているのか……なら大丈夫かな…………


……池本の幼少期……

「純也、将来何になりたいの?」

「ウルトラマン!」

「ウルトラマンになってどうするの?」

「ウルトラマンになって、みんなを守るんだ!父さんも母さんも百合子も!強くなってみんなを守る!」

「お、純也は父さんも守ってくれるのか?有難いな!でも何でウルトラマンなんだ?仮面ライダーや何とか戦隊なんて物もあるのに?」

「ウルトラマンは、誰にも正体がばれちゃダメなんだよ!すごいじゃん!怪獣と戦っても誰からも褒められないのに、それでも戦うんだよ!人間の時だって怪獣と戦ってるのにだよ!すごいよね!強い事を自慢しないし、格好いいよね!」

「そうか、純也は強くなりたいんだな?」

「うん、みんなを守れる強さがほしい!」

「お兄ちゃん、私も守って!」

「当たり前だろ!百合子は俺の妹なんだから!」

「そうね純也、優しく強い男になりさない!」

「うん、絶対なる!母さん見ててね!」

そんな話をしながらデパートに行った。

池本純也、小学3年生の時である。


デパートのオモチャ売り場で、池本は新発売のウルトラマンコインを見付ける。1枚100円、中身は買って見ないとわからない。池本は自分の財布の中身を見た。100円玉が1枚ある。

池本の家庭は裕福ではなかった。だから、新しいオモチャも無ければ、お手伝いをしても1回10円くらいしか貰えない。それを貯めて100円にした池本はウルトラマンコインを買うか悩んでいた。

「純也、ウルトラマンコインが欲しいのか?」

「うん。でもね父さん……もう少し貯めて、何枚か一緒に買う!」

「なんでだい?」

「百合子が欲しいって言った時に渡せるように!後、父さん達が欲しいって言っても渡すからね!」

「あっはっは、純也は優しいな!……よし、父さんが1枚分出してやる!」

「あら、お母さんも出してあげるわ!優しく強いお兄ちゃんに!」

「ええ、いいの?やった~、ありがとう!」

池本は300円を出し、ウルトラマンコインを3枚買った。

箱を開けると、ゴールド・シルバー・ブロンズのコインがそれぞれに入っており、鉄製のコインは、幼い池本にはなかなかに重かった。


それから少し経ち、池本の両親は他界した。

池本にとって、ウルトラマンコインは家族の思い出であり、絆でもあった。


……花屋のロッカー……

……………………あれはね……池本君が親に買って貰った物なんだ。たった3枚のウルトラマンコイン……池本君の宝物だよ。藤沢君は池本君にとって、家族も同然の存在……そんな所かな。だから藤沢君も泣き出したんだよ、自分が兄と慕う人から家族と認められたんだからね……」

一同納得である。

「池本さんの用事は?」

伊藤さんが言う。

「それは池本君に聞けばいい……教えてくれるよ……」

そう言われた。渡辺さんはそのままバイトに入った。

池本の過去が少し分かった。まだまだ何かあるだろうが、それでも周りに気を使い、目標に向かい一直線の池本。改めて、みんなが池本を見直した日となった。

池本の過去については、どこかで明らかになります。

どんな過去が池本を作り上げたのか?

世界チャンピオンを目指す理由等、後々描いていきます。

池本は、今後も世界チャンピオンに向けて一直線です。

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