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君の為に、俺の為に・・・  作者: 澤田慶次
17/97

それぞれのステップ!

短い話になっています。

その分、後書きが長いです。

後書き、是非確認して下さい。

いつも通りの毎日が過ぎて行く。バイトとジムワーク、時々悪友達との交流があり、月日は進んでいた。


あの合コンから仲良くなった10人は、相変わらず仲が良かったが少し変化もあった。

徳井は現在3戦3勝、豊本さんとの付き合いも順調である。2戦目こそ判定勝ちであるが、3戦目はKO勝利し、新人王トーナメントに参加予定である。

それに触発されたのが喜多である。

喜多もプロを目指す事になり絶賛練習中、工藤さんとの交際はプロテストに受かってからとの事らしい。

池本・徳井からかいのネタにされそうである。

金田さんは藤沢と手塚と両手に華らしい。

池本についてもしっかりとKOで防衛を重ね、防衛数を「3」としていた。池本も23歳になっていた。


池本がジムに来た。

挨拶しジムに入るとすぐ、会長に呼ばれる。東洋太平洋のタイトルマッチの話である。12月14日との事だったが池本は快諾した。今日は9月14日、試合までちょうど3ヵ月である。また、この試合に勝てば世界ランキングに入る。

夢にまで見た世界チャンピオンが現実味を帯びてきた。

(世界…………遂に言葉になって近付いて来た……)

池本の表情が引き締まる。


その日から池本は、より一層練習漬けになる。

寝ている時以外はボクシングしか考えていない様だった。普段ならしないミスもする。届け先に荷物を届け、お金を貰い忘れる。仕入れで違う店の物を持って来てしまう等、普段では考えられないミスをしていた。その都度、店長がフォローしていた。

「しょうがない、誰でもあるよ」

店長はいつも優しくカバーをしてくれた。

勿論、渡辺さん·伊藤さん·豊本さんもフォローをしてくれており池本は助かっていた。

「本当にごめんね、失敗ばかりで……本当にありがとうね……」

と池本は謝っていたが、渡辺さん·伊藤さんは池本の失敗も新鮮で、その失敗すら好ましく思った。

ジムワークは厳しさを増していく。走り込みが増え、スパーリングも始まり、練習にも熱を帯びていく。10月上旬に合宿を行い、まさにボクシング一色になって来た。

ボクシングがあまりわからない方もいるかと思い、少し説明します。

赤コーナーと青コーナー、実はチャンピオンは赤コーナーと決まってます。基本、ランキングが上の方、4回戦・6回戦なら主催者側が立つコーナーです。

4回戦→4ラウンド

6回戦→6ラウンド

8回戦→8ラウンド

日本タイトルは10回戦、東洋太平洋・世界は12回戦になります。

日本ランキングに入っていないと日本タイトルに挑戦出来ず、世界戦は、世界ランキング15位以内でないと挑戦出来ません。以前は10位以内でした。

日本で認められている世界チャンピオンは、WBA・WBC・WBO・IBFの4団体、以前はWBA・WBCしか認められていませんでした。

KO→10カウント以内に立ってファイティングポーズを取れない時→正式名称 ノックアウト

TKO→レフェリーが無理と判断し、試合を止めた時→正式名称 テクニカルノックアウト

さらには、基本、後楽園ホール等だと試合前にプロテストがあるので、午前中に試合はしません。

大きな会場でも、借りている契約等があり、夕方くらいからの試合になります。

世界チャンピオンベルトは、実は奪取した時は、団体から新しい物を送られてきます。現在の物は前チャンピオンの元に行き、1週間くらいで新しいベルトがジムに届きます。

質問等あれは、聞いて下さい。一応、元プロですのでね。

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