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ヨルの日常マイルドデイズ スリーデイズ
ヨルは廃城内をウロウロキョロキョロしていた。
すると、お師匠様とばったり出会った。
「お師匠様。 ここで何をしているのです?」
声を掛けてみたが、気が付かないのか下を向いたままお師匠様は動かなかった。
どうやら、目の前にある穴が気になるらしく、ヨルの声が届かなかったようだった。
実は廃城内にはたくさんの穴があり、修復作業をするにも人手が足りない状況だった。
「お師匠様! ここで何をしているのです!」
さらに大きい声で声を掛けてみた。
だが、やはり気が付かない様子だった。
ジーッと見てみると、どうたら耳にイヤホンを付けているのを発見した。
ヨルはイラっとした。 ヨルには何も無いのに、お師匠様にはテクノロジーが備わっていたからだ。
そっと背中を押してあげた。
おしまい。