第2話
1
パンを頼んだあとに紅茶を頼んだ。レインはパンを食べながら紅茶を飲んでいた。ゆっくり食べているとシヴァが話しかけてきた。
《レイン。そんなにゆっくりしていていいのか?他にも回りたい所とかもあるだろ?》
「うん、あるけどやっぱり、久しぶりのここのパンだからゆっくり食べたいんだよ」
《お前がいいのなら良いのだが···》
レインは紅茶を飲んでパンを食べ終わるとアップルパイを食べ始めた。紅茶はもうは3杯も飲んでいた。今が四杯目だった。飲み終わる頃にはアップルパイが終わっていた。
「お腹いっぱいだぜ」
《それは何よりだな》
そう軽口を叩いていると町が騒がしくなっていた。一瞬祭りかと思ったがどうやら違うらしい。レインがお金を払い、外に出るとキャーとうるさい声が聞こえた。一応言っておくがこの町にだって男はいる。神装の適合率が悪かった人が多数だが。
「何かあるんですか?」
「え?知らないの?」
近くにいた女性に話しかけると驚いた表情をして振り返ったが、直ぐに納得したように言った。
「あなた旅の人?珍しいわね」
「ええ」
その女性は旅の人だと思ってくれたようだ。旅の人はここでは珍しい。邪獣が出たりするため旅をする人は珍しいのだ。
「なら、仕方ないわね。これは、パレードみたなものよ」
「パレード?一体何のです?」
「数年前から始まったんだけど神装使い達への感謝祭みたいなものよ。神装使い達が邪獣から守ってくれるでしょう?それへの感謝の気持ちを込めてやるお祭りなのよ」
「ありがとう」
そういってレインは笑顔で言って後ろを向きその場から去った。
2
邪獣は亜空間から歪みを生じさせてこちらの世界にくる。大規模な歪みからは迷宮がでてくる。迷宮からはかなり強い邪獣がでてくるが、迷宮からはあまり出てこない。邪獣の世界とこちらの世界は違う世界なのだ。元々はこちらの世界は神々住む世界『アトランティス』。あちらの世界は邪神の世界『カオスヘルム』。この二つの世界は邪神と神々が戦争したときにできたものだ。
邪獣には強さにはランク付けされてある最大がGS。順番にはGS,SSS,SS,S,A,B,C,D。GS、邪神にも匹敵する強さを持つと言われている邪獣。邪獣の下位はD~A、上位はS~SSS、特別クラスはGS。