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「え?」


ぼそっと呟かれた言葉。その声に気づいた娘は、しかし聞き取れはしなかったようで首を傾げる。その娘の様子に、誤魔化(ごまか)すようにハクビはにっこり笑った。


「なんでもないよ。……早く、王様の容体が良くなればいいね」


「ええ、そうね。それを切に願っているわ。早く国王陛下の元気なお姿を拝みたいものよ」


「きっと、大丈夫さ」


二人で笑いあう。喧騒冷めやらぬ大通りで、そこだけ和やかな空気が流れていた、そんな時だった。


ドンッ。


「うわっ」


「え?」


横から来た強い衝撃。直後に、すぐ脇からしたドサリという何かが落ちた音。

ハクビは慌ててそちらを見た。


「あ……大丈夫?」


見ると、何やらしりもちをついている少年……だろうか? 手拭(てぬぐ)いを被り顔は見えないが、ハクビより一回り小柄な人物がそこに居た。


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