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四十一
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年が明けた。
あれから雨水にも冬が来て、浮遊児たちは寒さを堪えるのに必死であった。あの、木の下での語らいの後、ハクビは変わらずたまに廃屋に来ては子供たちに字を教えていた。ある時は大きな荷物を抱えて来て、皆の度胆を抜いたものだ。その大荷物から出てきたのは沢山の毛布。そのおかげで、この冬は例年よりも楽に冬を過ごすことができた。
そして、新年を迎え、年越しによる名並種の賑わいもいい加減落ち着いてきた、そんなある日。
「はー!? なんでオレがそんなところ行かなきゃならねぇんいでっ!」
大店通りのコウの茶屋の裏口で、クゼの絶叫とコウのおたまの音が盛大に響いた。
「大声出してんじゃないよこの大馬鹿者が! 表の奴らに気付かれたらどうしてくれる!」
「いや、コウばばあの声の方がでかいだっ!」
「ばばあじゃねぇよ」
「……ごめんなさい」
コウの迫力にクゼが顔を引きつらせ黙る。その様子にコウは一つため息を吐き、裏口の大石に腰掛けた。
「それがな――」




