↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
37/62

三十六




【真名】。それは、各々が持つ固有の名前。魂の名。

誰もが生まれた時よりひとり一つ持ち、其れは己が本当の姿を現す、と言われている。その【真名】は、言葉の力、言霊を用いることによって具現することが出来るのだが――


(――彼は、扱うことができるのか)


本来人々は、成人の年齢である十六歳まで【真名】を知らないものである。成人の儀と呼ばれる、己の真名を神官に視てもらう儀式を行って初めて、肉体に付けられた名とは違う自身の魂の名を知る。しかし、成人の儀を行えるのは貴族や金持ちの豪商ぐらいなもので、庶民は自身の【真名】を知らずにその生涯を終える者が殆どであり、それが当たり前であった。


(彼は十六歳より前に【真名】を知っていた)


あの、聞いた話に出てきた“火”は、間違いなく彼の【真名】のもの。


(成人の儀で視てもらう事の他にも、【真名】を知る方法は一応あるって、聞いたことはあるけれど……)


それはとても稀で、しかもそうそうできるものではない。


(ちょっと、調べてみようかな)


ハクビは、少しの心当たりを感じ、ある場所へと歩を向けた。この都の北、政治を掌る、貴族や王族が集う王宮へと。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。