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十八


(まぁ、もう会うことはねぇだろ。返したわけだし。最後に言っていたことは冗談だ、きっと)


そう願いたい。


「じゃあクゼ兄ちゃん、これは?」


今度は女の子だった。六、七歳ほどの少女がクゼにある文字を指さして尋ねる。クゼは昨日の不審な男の事を頭から振り払うと、少女の指元を見た。


「これか? これも『(りゅう)』だぜ」


「りゅう?」


少女は目をパチクリさせる。


「同じ『りゅう』なのに、字が違うの?」


「ああ、それはな――」


「――『竜』は、『龍』の眷属なんだよ」


クゼが少女や周りの子供たちに説明しようと口を開いた時、背後からの声がそれを遮り降り注いだ。


(この声は……!)


既視感を感じクゼは急いで振り返る。

果たしてそこには、昨日出会ったばかりの男、ハクビが、昨日と変わらず食えない笑みを浮かべて立っていた。


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