二章 生活スタート
キツたちが無人島に道を作っていると、
「僕は此処にボート場を作る!」
といって、カワウソは材木を集め始めた。
キツは、巣穴に適した、いい場所を探し、石と石を削り合わせて、シャベルのようなものをつくった。
イナリはりんごを植えていた。食べたいのを我慢して。
キツは穴を掘ってから、家のものを詰め始めた。
住み心地がよさそうな巣穴ができた。
イナリが果物を植え終わって、帰ってきた。
そして、
「腹減った。なんか食う。」と、おなかをさすった。
しかし、キツはしばらくしてから言った。
「ないよ。なんにも。」
「えーーー!?」
イナリはペコペコのおなかをかかえて食べ物を探しに行こうとすると、
「川に魚がいたと思うから、捕まえて食いな。」
といった。
「カワウソくんに頼もーっと。」
とイナリがいうと、キツは厳しい口調で、
「自分でとれ。カワウソは忙しいんだ。たき火の用意をしててやるから、とってきな。」
といった。
イナリは石を削ってやりの先をつくり、魚をとる準備、キツはノコギリとナタを作り始めた。
そのころ、オコジョは旅行から帰ってきて、キツの家に寄ったが、もちろんキツは留守だ。
オコジョがぷんぷん怒っていると、カワウソがやってきて、「どうしたの。」と聞いた。
オコジョが「キツがどこにいるか知っているか?」と聞くと、カワウソはすました顔で、
「ああ、あいつなら無人島へ行ったぜ。もちろん行くよな?」
「ちっ あんたのボートで行くよ。 ほら」
オコジョはポケットからコインを取り出すとカワウソに投げた。
「ちょうどだ。」
カワウソは値段表を見てうなずいた。
そのとき、キツはナタができてのこぎり作りの真っ最中。
イナリは道をたどって海に向かっていた。