愛するとはなんでしょう?
「人を無条件で愛することはできるのだろうか。」
なんとも答えづらい質問とともに、彼は私の前に突然現れた。しかしこの事態を私は頭のどこかで予想していたのか、とても落ち着いていた。
「できるんじゃないかしら。」
だって私はあの"人"をなんの理由もつけずに愛し続けているのだから。
いいえ、「できない」のほうが正しいかしら。私はあの"人"の存在すべてを愛しているのだから、理由なんて数えきれないほどあるかもしれない。あの"人"の容姿・性格・地位はこの世に存在するすべての生物の上位であるのだから。
だからと言って、みんなに好かれる存在ではないところがあの"人"らしいわよね。
すると彼は、私の考えていること読み取れるのか、うんうんと納得したように頷く。
「あなたは、僕の考えたとおりの人物みたいだね。アイツにはもったいないくらいだ。アイツは自己中心的な考えしかできないと思っていたけど、どうやら僕は間違っていたみたいだな。あなた中心でアイツ行動していたんだな。」
にこにこと文字が背景に浮かびそうなほど、かれはご機嫌に様子でそう言った。
どいうやらあの"人"の知り合いのよう。あまり友人のいらっしゃらない方だと思っていたけれど、彼はとても親しみを持ってあの"人"のことを話していた。よく考えればあの"人"のことをよく言う人は、私の周りでは彼だけかもしれない。
「あなたは、だれなの?」
名乗らず先に尋ねるのは礼儀がなってなかったわね。でも聞いてしまってから後悔しても遅い。それに彼は私のことを知っているようだったから、フェアじゃないのはわたしのほうかもしれないのだし。
「ああ、まだ名前も言っていなかったね。」
驚いたことに、彼は私の前で跪いて煌々とかがやく赤い瞳をこちらに向けた。
「はじめまして。僕は――――
はじめまして、蒼空歩実です。
初投稿でつたない文章ですが、今後も読んでいただければうれしいです(^-^)