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私のスキルは【毒反転】。なので、劇毒しか食べない配信やってます  作者: 狐白
第二巻

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66/66

第66話

【毒効果反転が発動しました!】


【攻撃力×100を獲得しました(10分間持続)】


「今です! 行ってください!!」


 赤チーム側では、すでに最終ボスのHPが残り40%まで削られていた。


 一方、私たち青チームは、ようやくゴブリン大将軍と対面したばかり。


 その瞬間、神代が手にしていた長剣をゴブリン大将軍へ向かって投げ放つ。


 私は地面を蹴った。


 一気に前へ踏み込み、そのまま空中へ跳躍!


 そして宙を舞う長剣を掴み取る!


 一閃。


 まるで世界そのものを両断するかのような一撃。


 着地――


 ……顔面から。


「……いたたたたたたたたた……」


 ドォン――。


 背後から巨大な何かが倒れる轟音が響いた。


 [なにいいいいいいい!?]


 [一撃……!?]


 [青チーム選手――たった一撃ィィィ!!]


 [瞬殺だああああああああ!!]


 会場全体が大爆発したかのような熱狂に包まれる。


 [そ、そんな馬鹿な!! さっき攻撃力100分の1の呪いを食らったばかりだぞ!?]


 [レベル制限が壊れたのか!? いや、違う!! 制限は正常に機能している!!]


 私は慌てて地面から起き上がり、頬についた砂埃を払った。


 そして、そのまま最終エリアへ向かって全力疾走する。


 一方その頃。


 赤チームはすでに勝利を確信していた。


「ゴミどもが俺たちに勝てると思ったのかよ! ハハハハハハ!!」


「こんな楽勝、今まで一度もなかったぜ! 神代凛華? 大したことねぇな!!」


「身の程を知れってんだ!!」


「ハハハハハ――!!」


 彼らは最後の一撃を放ち、そのまま試合を終わらせようとしていた。


 その時だった。


 ドサリ――。


 何か重いものが倒れる鈍い音が響く。


 続いて、もう一つ。


 直後、全員の視界にシステムメッセージが表示された。


 [試合終了!!!]


 [勝者――]


 [青チーム!!!]


「おい、今の誰の攻撃だ? ボスが一発で消し飛んだぞ」


「まあ予想通りだな。退屈すぎて眠くなるレベルだったぜ」


 金髪の女と仲間たちは、余裕たっぷりに勝利を語る。


 しかし。


 次の瞬間、全員の表情が固まった。


 ……待て。


「勝者……青チーム?」


「ゲームの神、バグったんじゃねぇのか!? 私たちは赤チームだぞ!!」


 [間違いではありません!! 完璧な大逆転!! 完璧な逆転劇だぁぁぁぁぁ――!! さあ皆さん!!]


 [青チーム、おめでとうございます!!!]


「はぁぁぁぁぁ!?」


 一方その頃。


 私たちは地面に散らばった最終ボスの戦利品を急いで回収していた。


「やったぁぁぁ!!」


「水瀬さん、かっこよすぎます!! 一撃ですよ一撃!! 顔面から落ちたところはちょっと残念でしたけど……それでも最高でした!!」


「え、えっと……神代さんの作戦が良かったんだよ」


 私は頭をかきながら答えた。


 女性警察官は胸元を押さえ、荒れ狂う鼓動を必死に落ち着かせていた。


「まさか本当に攻撃力100分の1の呪いアイテムが出るなんて……。あれだけ差をつけられてたから、正直心臓が止まるかと思いました……」


「ですよね。というか、この作戦あまりにも綱渡りすぎません? 神代さん、どうしてそのアイテムが出るって分かったんですか?」


 男性警察官も思わず尋ねる。


「分かっていたわけではありません」


「ええっ!?」


「正確には、ドロップする確率はかなり低いです」


 神代は肩をすくめた。


 すると青野が悲鳴を上げる。


「じゃあ私たち今までの作戦、全部運任せだったんですかぁぁぁぁぁ!?」


「いえ、そうでもありませんよ」


 神代は落ち着いた様子で続けた。


「一応、保険として別案も用意していました。もしあのアイテムが出なかった場合は、そちらを使う予定でしたから」


「えっ、本当ですか?」


「ええ。ただ、その場合は――水瀬さんが数日ほど眠り続けることになりますけど」


 そう言って神代は皿の上に置かれた揚げ魚へ視線を向けた。


 それはどこにでもいる魚ではない。


 私が初めて神代と出会った時に食べた――


 ダンジョン産フグ。


 食べれば神経過駆動状態を獲得できる。


 周囲がスローモーションに見えるほどの超加速状態だ。


 ただし代償として神経を酷使し、その反動で長時間眠り続けることになる。


 つまり――


 たとえ呪いアイテムが出なかったとしても、私が試合を決められたはずだった。


 その時。


 少し離れた場所から怒鳴り声が響く。


「納得できない!! こいつら絶対に不正してるだろ!!」


 空から、ゲームの神の冷淡な声が降ってきた。


「検証の結果、相手チームによる不正行為は確認されませんでした」


「一撃でモンスターを倒したのよ!? あれのどこがレベル10の火力なのよ!!」


 金髪の女はほとんど裏返った声で叫ぶ。


「検証の結果、相手チームによる不正行為は確認されませんでした」


 ゲームの神は感情の欠片もなく同じ言葉を繰り返した。


 そして今回は、さらに一言付け加える。


「賭けの条件を履行してください」


「履行を拒否した場合、こちらで強制執行します」


大変申し訳ありません!


本来は土日に更新する予定でしたが、仕事が予想以上に忙しく、土日も執筆の時間を確保することができませんでした。


そのため、本作はしばらくの間、更新をお休みさせていただきます。


現時点では、いつ更新を再開できるかはまだ未定です……。


応援してくださっている皆さま、本当に申し訳ありません。

更新を再開できるようになりましたら、また戻ってまいります。

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― 新着の感想 ―
余裕持ったペースでごゆっくり〜 ルールはルール。ちゃんと彼女の異常性を把握せずに慢心したのが悪いですね
フグはパワーアップアイテムだった…?そうかも、そうだったのかも・・・・
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