第8話 学校生活崩壊
ご覧いただきありがとうございます!
あなたの近くにいるかもしれない、一見そうとはわからない虐待児に救いの光があたるようにの願いを込めて書きました。
謹んでお届けします。
相変わらず、帰宅後のスケジュールは変わらない。
ジョギング。
お手伝い。
ピアノ。
勉強。
英語。
──きつい。
学校で体育も家庭科もやっている。
だから、家ではゆっくりしたいのに……ママには通じない。
***
「おかえり、ミミ」
ママはスマホを握りしめ、得意げに言った。
「あなたの担任、葉月先生って経験の浅い人なのね。子どもも産んで育ててもいないのに、生意気で嫌な感じ。
『消しゴムのことでミミを疑ったでしょう?』って聞いたら、『知りません』ですって。人を傷つけておいて、どういうつもりかしら。だからこう言ってやったの──『ミミも私も、一生忘れません』って。当然よね」
「ママ……」
頭が痛くなった。先生が私を避けている理由がわかった気がする。よそよそしい態度。目を合わせてくれない。
──そうだ、先生は今月いっぱいで辞めるんだ。
仕方ないのかもしれない。
「ママ、先生ね、次の先生が決まったら辞めるって」
「そうなの? 良かったじゃない」
ママは、ぱっと笑顔になった。
***
ママの話では、SNSで知り合った社会派ユーチューバー・KONTOさん”一緒に、午前十一時頃、校長室に乗り込んだらしい。
そのころ教室では──。
「ミミちゃんのお母さん、また学校に来てるよ」
「葉月先生、呼び出されたから、また自習だね」
「ミミちゃん、お母さんにやめさせてよ!」
みきちゃんや他の友達に言われた。
リコちゃんは……黙っている。何も言わない。
男子たちはひそひそと笑いながら言った。
「ママたちのLIN〇グループでもさ、ミミの母さんの話ばっかりだって。やばすぎるって」
教頭先生が自習監督で教室に入ってきた。その目が、私に突き刺さる。
「なあ、ミミさん。お母さんに嘘はついていないよね?」
腕を組み、低い声。クラス全員に聞こえたと思う。
──嫌な気持ちでいっぱいになった。
休み時間。リコちゃんの席へ駆け寄った。
「ねえ、リコちゃん……教頭先生に嫌なこと言われたの。
嘘つきって、みんなの前で言われた。ママに言った方がいいかな……」
その瞬間。
「ミミちゃん、怖いよ!」
バンッ! と机を両手で叩き、リコちゃんは駆け出していった。
──それっきり。
話しかけようと近づけば、すっと逃げられる。リコちゃんはもう、友だちじゃなくなった。
寂しい。寂しい。
***
【日記】7月7日 雨
なんだか、いろいろ疲れちゃった。
学校って……本当に行かなきゃいけないところなんでしょうか。
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