第7話 ママの暴走 サバイバル日記で煽られる
ご覧いただきありがとうございます!
あなたの近くにいるかもしれない、一見そうとはわからない虐待児に救いの光があたるようにの願いを込めて書きました。
謹んでお届けします。
「おかえり、ミミ」
ドアを開けると、ママがスマホを握って立っていた。
「学校どうだった?」
「……うん?」
「先生は、また何か言ってこなかった?」
「忘れた」
「もう、ミミ! 本当のこと言いなさい」
──あの日の嘘を信じたママは、完全に暴走していた。
スマホばかり見て、何やら呟いている。
「SNSに教師批判アカウントっていうのがあるの。そこで素晴らしいアドバイスをもらえるのよ。……いい時代になったわ」
その後押しもあって、ママの勢いは止まらなかった。
学校へ電話。
校長室へ相談。
担任に誓約書まで突きつけたらしい。
そして──会議室に呼び出された。
校長先生と、葉月先生が待っていた。
「ミミさん。あなたのお母さんが怒っているんだけど……意味がわからないの。知ってる?」
……何も言えなかった。
葉月先生は、疲れた顔で続けた。
「これから警察の人が学校に来るの。事情を聞きたいそうよ。……あのね、本当は子どもに言うことじゃないんだけど、私には恋人がいるの。二宮さんっていう人。その人にもう仕事を辞めろって言われていてね……。
なんだかもう、疲れちゃったの。今月いっぱい、次の先生が決まるまではいるけど、その後は辞めますって──お母さんに伝えて」
校長先生は目を閉じ、大きくうなずいた。
***
【日記】7月6日 雨
もう消しゴムのことは終わった。
先生のことは許している。
先生もいろいろ忙しいし、忘れることもある。
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