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姫、出番です!  作者: 双鶴


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3/7

姫、資料です

「これが甲斐姫の全史料です」


早乙女みちるが、誇らしげに差し出したのは――A4一枚。

鷹見迅は、受け取った瞬間に言った。


「軽いな」


「重みはあります!」


「紙の話だよ!」


内容はこうだ。


“甲斐姫、成田氏長の娘。武芸に秀で、美人であった。天正十八年、忍城の戦いに出陣す。”


以上。

注釈もなし。出典も「地元の伝承」と書かれている。


「これでドラマ一年やるのか…」


鷹見は、机に突っ伏した。

みちるは、目を輝かせて言う。


「でも!“美人で武芸に秀でた”って、もう勝ってますよね!」


「勝ってるって何にだよ!」


「視聴率です!」


「それは戦じゃない!」


そのとき、資料館の解説員がやってきた。

白衣にメガネ、年季の入ったバインダーを抱えている。


「甲斐姫は、たぶん実在してます。たぶんです」


「たぶんって言うな!」


「でも、忍城の戦いでは、200騎を率いて出陣したという伝説があります」


「伝説かよ!」


「あと、豊臣秀吉の側室になったという説もあります」


「説かよ!」


鷹見は、ホワイトボードに目をやった。

そこには、まだあの式が残っていた。


姫=美人=勝てる


彼は、マーカーを手に取り、もう一度書き換えた。


姫=史料は少ない=でも語る価値あり


「よし。姫、出番です」


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