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後天性嘘つき  作者: 千里
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第一章 目覚

「君は嘘をつかない正直者だから、僕とは違う。だから僕は君のことが好きなんだ」


僕の親友はいつも同じ事を言う、でも僕は彼が嘘をついた所を見た事がなかった。


そんな親友は呆気なく死んだ

「またね」と嘘をついて


死んだ奴にまたはない、家族や友達などいない僕に寄り添ってくれた親友を失った僕は後を追った。


「_た」「__した」

「目を覚ました!目を覚ましたぞ!」




目が覚めると泣きながら叫ぶ見知らぬ男とドタドタと泣きながら駆け寄ってくる見知らぬ女

(身体が動かない、、)


どうやら漫画によくあるような転生?をしたらしい

家族がいなかった僕はこの体の奴に泣きながら寄ってくる父親と母親であろう人々によく分からない感覚を覚えた。


「やっぱりライカは俺の息子!将来が楽しみだ!」

どうやら僕の名前は(ライカ)らしい


「本当になんてタフさなんでしょう間違ってお酒を飲み寄って灯台から落ちて生きてるなんて馬鹿なところは遺伝しなくて良かったのに!」


そんな話をよくも目を覚ました実の息子に言えるな

馬鹿と馬鹿の間に生まれた馬鹿に生まれてしまったのか。。

これからどうすればいい僕は実の息子じゃないどう隠そうか?この世界のことをどうやって覚えようか?

とりあえず記憶喪失のフリをして誤魔化すか、、?


「だれ?」


目をキョトンとさせた2人がまた泣き始めた


「パパとママを忘れちゃったのかァァァァ」

叫ぶ父

「ブヮァアァア」

泣きすぎだろ母

鼻水はせめてふかない?



やっと体が動くようになって来たので

しばらく泣かせてから2人に質問を始めた



ここは白の国システィアと言うらしい、やはり地球では無いようだ。

そして僕の名前は ライカ・エストランダ

母 セレカ・エストランダ 父 ライオス・エストランダ

との間に生まれた一人っ子。

母はこの白の国システィアの六大魔道士の1人

父は王家直属の騎士団長だったらしい。

と長々と自慢をされている最中だ。

(、、、え?、、、、魔道士!?魔法があるのか!)

画面の中の存在だったものがいざ目の前に存在するとなるととてもワクワクする。


「そうだライカ!お前!今日が神託の日じゃないか!」

父が唐突に大きな声で大切そうな事を言い出した


「そうよあなた!なんて事かしら私も忘れていたわ!」


父曰く神託の日とは神様が15歳の年の7/7に世界中の子供達にヘルタという名前の俗に言う固有スキルのようなものを授ける日のことらしい。


ヘルタは人それぞれ違うらしい

例えば母は【水神の加護】

(水神からの大いなる魔術の手助けのようなもの)

父は【武神の加護】

(武神から戦闘スキルの大幅バフのようなもの)

こんな感じで神の加護などを受けることがあるらしいがなかなか居ないらしい、中には【演説】(話が上手い)とかもあるとか何とか、、

ハズレだけは引きたくないな、、

というかライカ(僕)の両親は何者なんだ、、?

色んな思いを胸に協会へ向かった。


ついてからしばらくし僕の番が来た

母と父に背中を押され前に出た神像の前で膝をつき神父様が何かを唱え始めた

「逾槭h縺薙?蟆上&縺ェ1縺、縺ョ蜻ス縺ク蝗コ譛峨せ繧ュ繝ォ繧呈肢縺代※縺上□縺?∪縺吶°?」


(んーなんにもわかr...!!)


周囲が暗くなりモヤのようなものに囲まれ紫色の1つ光が見え息が苦しくなってくる。


縋るように光へ手を伸ばし何かを掴むとと周りが晴れ息の苦しさも徐々に消えていった。


すごい量の汗をかきながら神父様を見上げると


「ライカ・エストランダ大丈夫ですか?無事神託は終わったようです。自分のヘルタの確認をしてみましょうか、ではここに手を。」


フラフラと立ち上がり透明な球体が真ん中にある石版の様なものに手をかざす。


すると透明な球体は先程の紫色の光に似た色へ変化し細かく割れ、その割れた塵が中に文字を生み出していく。


【 L O K I 】


ロキ?ロキってあのロキか?寄りにもよって嘘つきの神じゃないかそんな事はいい、どういう事だ加護などではなく神そのものの名前とは。

色々考えていると神父様の

「次の方」

という声で我に返った。


心配そうに待っている父と母の元へとヨロヨロと向かう中視界が途切れた。


「....おぉ!出来るもんだね 聞こえるかいライカ・エストランダあぁぁ喋らなくてもいいよぉ!いや喋れないか!あはは!」


「俺の名前はロキ君も知ってる通り(地球)で知られていた神ロキだよこの世界とは無関係なんだがどうも奴がいるらしいのでね僕の嫌いな奴がそれが許せないんだ」


「ってことで君に宿ったという訳だ君の部屋の本棚の二段目の一番右に色々書いた本を置いておいたからよろしくぅ!そろそろだねじゃぁよろしくぅ!」


癪に障る喋り方だなと思うと共に目が覚めた

イライラはしなかった




ロキと名乗る奴は親友の声にとても似ていた。


真夜中両親が僕のベッドにヨダレを垂らしながらうつ伏せで寝ている中静かにベッドを出て本棚へ向かった。



本の名は

【目覚】

この世界の文字に無理やり似せたような不格好な漢字で書いてあった。



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