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それから

 王妃殺害未遂事件については、ヴァイオレット公爵家とは別に動いていた人間がおり、それがクリスティに同情した屋敷の使用人だったという事が、後の調べで明らかになった。


 それ以前に捕らえられていた犯人は、ヴァイオレット家と繋がりがあったため自白剤を使って真実を追及したが、ヴァイオレット公爵からの指示だという言質が取れなかったため、そこで迷宮入りしていた。それが、今回の一件でどうやら見当違いの方向で調べていた事が分かったのだ‥‥‥。まさかの犯人像に驚いたが、他国の使用人が犯人では中々見つからないはずだと思った。


 それから、アーリヤ国と戦争になりかけた時に旗色を変えた人物は、結局のところ分からずじまいだった。最終的にはアーリヤ国とカルム国の好戦的な貴族の仕業だろう‥‥‥。という結論に至った。


 クリスティの罪は情状酌量の余地があると判断され、3年間カルム国での無料奉仕活動が言い渡された‥‥‥。基本的には孤児院でシスターの活動をしてもらうことになるのだが、魔素が原因で体調が悪くなれば、アーリヤ国での無料奉仕活動に切り替えてもらう手筈になっている。


 ヘンリー様は記憶が曖昧なのか混乱しており、今は自室で休んでいる‥‥‥。エリオット様は時間が空いた時に、様子を見に行っているようだった。


 エレナ様はしばらく軟禁されていたが、脅されていたこともあり、情状酌量で釈放されていた。たが、彼女は自責の念を感じており、「聖女を引退したい」と言っていた‥‥‥。それでも、彼女がいないと魔術師団が回らないため、何とか説得して残ってもらっていた。なかなか納得しない彼女のために、どうやら聖女ではなく、別の役職を考えなければならないようである。


 いろんな事がありつつも、城内では少しずつ平和を取り戻しつつあった。城の厳重な警備も段階的に解除され、普段の警備に戻りつつあった。




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