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封印も解けて自由になれたアネッサさんですが、
もうしばらくはここで暮らすことになるそうです。
何でも、竜の里を出てこちらで暮らしたい＂雌伏派＂の竜さんがいるそうで、
アネスの守護竜になることも了承してもらえたのだとか。
『引き継ぎとか済ませたらシジマさんたちを追っかけるんで、その時はよろしくね』
はい、お待ちしております。
それにしても、無事に問題が片付いて良かったですね。
レミュさんには、本当に感謝です。
『いえ、アネッサさんみたいな素敵な先輩と知り合うきっかけをくれたシジマさんにこそ感謝』
『そう、封印解除を頑張ってくれたレミュさんと引き合わせてくれたシジマさんにこそ感謝』
「シジマパパって、スゴいんだね」
「それがシジマさんですもの」
『これで心置きなく竜さんたちに＂お胸ダイブ＂！』
「何だか、シジマさんが頑張ったエピソードっぽくなっているのが、少々解せない……」
「これでアネッサさんは現地妻から正妻へと正常進化」
「至急、みんなに拡散せねば」
ちょっと、サイノさん。
むやみな拡散は厳禁でしょ。
特に竜さん絡みの案件は慎重に扱わないと、
アルビ村の二の舞になっちゃいますよ。
『むふ、それでこそシジマさん』
『気配り上手な竜たらし』
『ということで、早く指輪をくださいな』
おっと、情報漏れ漏れですか。
まあ、アネッサさんがよろしいのなら。
ごそごそ
はい、『無限ペアリング』です。
……えーと、今回はおめでたい席でもありますし、
左手薬指もやむなし、かな。
パチパチパチ （一同拍手）
『では、今晩はここでお祝いの宴』
『ってことでシジマさん、食材よろしく』
レミュさんも本当にうれしそうですな。
俺は、めでたさも竜くらいなりってことで……
