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04


 急ぐ旅ではありますが、シジマ家らしさは忘れずに。



 1日3食しっかり食べて、


 10時と3時のおやつも忘れずに。


 もちろん、やりたいことがあれば遠慮せずにガンガン楽しむ。



 そして、今のシジマ家の主役はペルネさん。


 興味のあることは、みんなが積極的にサポートしてあげるのです。



 あんな風に、全力で。




 ---




「ツェリアママ、つよーい!」



「ペルネさんも、鍛錬を頑張ってきたのですね」




 ツェリアさんとペルネさん、旅の合間に組み手のマジ稽古。


 近接無双同士の立ち合いは、見ていて心配になるほどの激しさですよ。



 あれって、俺程度のレベルでは、


 双方一歩も譲らずのマジバトルにしか見えんのですが。



 ヴァンパイアと獣人の超絶身体能力、誠に侮り難し……




「達人同士ならではのギリギリの攻防」

「正直、私でも手合わせしたくないレベル」


 サイノさんがそう感じるくらいなのですか……


 でも、ふたりとも本当に真剣に取り組んでおりますし、


 ちょっとうらやましいくらいに楽しんでますよね。



「まさに母娘水入らず」

「あれもまた、溢れんばかりの愛情の発露」


 俺たちは俺たちなりのやり方で、


 ペルネさんに愛情しちゃいましょ。



「シジマさんがそういうことを言うと、何だかえっちっちな意味に聞こえる」

「つまりは、普段の行いがいかに大事かってこと」



 サイノさんは、もし少し普段から優しくしてほしいです……




 ---




 そんな感じでリグラルト王国縦断中。



 いつも通り、野盗や魔物は極力スルーで進みたいのですが、


 ペルネさんが積極的にバトルしたがるのは少々困りもの。


 ツェリアさんには、おしとやか乙女方面の教育もお願いせねば。




「このまま一気にエルサニアへ?」


 そうですが、モルガナさんはどこか立ち寄りたい所とかあります?



「オリベラの街に寄って、ムリアーノさんやオーシェさんに会わないの?」


 ……やっぱり、出来る限り急いでエルサニア王都を目指したいです。


 もちろん、ペルネさんとはしっかりと交流を重ねながら、ですが。




 実は、王都に着いたら一度きちんと腰を据えて、


 シジマ家の旅の在り方を見つめ直したいのです。


 家族が増えたことによる諸々って、俺にとって思っていた以上で……


 そういうのも全部、この機会にスッキリさせたいな、なんて。




「……了解」

「まあ、相談ごとがあるなら、いつでも"導き"するから」

「それが家族、でしょ」


 ……ありがとうございます。


 おんぶの方も、いつでも言ってくださいね。


 家族の健やかな成長を直に確認するのも、家長の大切な務めなのです。




「何でシリアスを貫けないのかね、この人……」



 これからのヤツタカ シジマの更なる成長にご期待ください……



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