表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/20

18


 こちらの世界で右往左往していた俺たちを"導く"ためのお目付け役として、


 けんちゃんから同行行脚を頼まれていたモルガナさんですが、


 無事にお役目を果たしたとの判断でしょうか、


 突然ですがここでお別れ、ということになりました。




「まあ、今生の別れってわけでもなし、何か用があったらいつでも呼んで良し」


 モルガナさんの方も、シジマ家パワーが必要な時はいつでも呼んでくださいね。


 それで、これからすぐにサイリさんのところへ?



「いや、しばらくはひとり旅でもしてみようかと」

「元々ずっとそんな感じだったし、個人的に行きたいところも出来たし」


 経験豊富なのは存じてますが、乙女ひとり旅ですから無茶は禁物ですよ。


 この家のモルガナさんの私室はそのままにしておきますので、


 いつでもお風呂しに来てくださいね。



「私の部屋、タンスの中は絶対に覗いちゃイカンよ」

「生活魔法でカビないようにしてあるから、虫干しとかの心配は無用だからね」


 おや、ちゃんと衣裳持ちだったのですね。


 いつもの隠蔽ローブ以外は着るものを持っていないのかと思ってましたよ。


 そんでもって、そのローブの中は年中すっぽんぽんの、


 素肌にローブ一丁な露出系痴女モードなのかと。



「……そうやって軽口を叩いてくるのはシジマさんだけだよ」

「貴重な存在だってことを自覚してほしいな」


 はい、お互いこれからも変わらずに、ずっとこんな感じでいましょうね。




 さらりとしたお別れでしたから、


 またさらりと顔を見せに来るでしょ。



 それが、モルガナさん。




 ---




「私も、ミッションコンプリート、かな」


 サイノさんも、お役目ご苦労さま、なのですか……



「エルサニア王都で人脈が広がりまくるシジマさんなら、これからの旅の相棒もよりどりみどり出来るはず」

「それに用心棒なら、もうじきアネッサさんも合流することだし」


 もしかして、ホームシックしちゃいました?



「……否定はしない」

「最近、どうにも気持ちが落ち着かないし、一度自身の原点に立ち帰るべきかな、と」



 サイノさんにとってサイリお兄さんは、この世界での"心の拠り所"


 それって俺にとってのツェリアさんと同じですものね。


 もし俺もツェリアさんと長期間離れ離れになってしまったら、


 心のバランスが崩れてヤバいことになると思います。



 これまで出張用心棒、お疲れさまでした。


 いっぱいお兄さんに甘えて、"心のお洗濯"してきてください。



「……心に迷いがある時は、選択肢を正しく認識出来るようになるためにもがっつりリフレッシュが必要」

「まさに"心のお洗濯"、極々稀に物事の本質をズバリと射抜くシジマさんらしい表現」


 はいはい、サイリお兄さまの足元にも及ばないひよっこちゃんですけどね、俺。


 それで、すぐに向かいます?



「まあご存知の通り『転送』の使い手だから、行くも戻るも自由自在」

「ってことで、何かあった時はすぐに呼び出すことを推奨」

「割と全力で駆け付ける所存」


 ……ありがとうございます。


 まずはサイリさんに甘えて、のんびりリフレッシュしてください。



「サイリお兄ちゃん、もし他の妹系キャラに浮気していたら本気でシバく」

「それがお兄ちゃん大好き妹キャラとしての、正しい在り方」


 えーと、サイノさんが本気出しちゃうとマジで世界がヤバいって、


 けんちゃんが注意喚起していたような……




「愛の重さをチカラに変えて、サイノ、行きます!」




 ……行っちゃいました。



 サイノさんもサイリさんも、超頑張れ……



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ