三週間後
三週間が経ちました。
今度は乃美の方から仕掛けるようで……?
どうぞお楽しみください。
「……なぁ」
「なーに? 生のおかわり頼むー?」
「……頼むけど」
「すみませーん! 生二つー!」
「……ありがとな。でもその、そうじゃなくて、好きになってくれる男の件、当てがどうとか言ってたのはどうなったんだよ」
「どうって、順調だよー?」
「嘘つけ。お前が言ったうちの課の連中全員に調べは済んでるんだ」
「え……?」
「お前にアプローチした奴も、された奴もいないって言ってたぞ? つまり先々週のお前の話は」
「あ、生来た」
「ど、どうも……。とにかく、ブラフだったって事だ!」
「えー? 必死過ぎなーい?」
「何とでも言え! 賭けに勝つためだ! さぁ、負けを認めろ! そうしたら……」
「そうしたら、何?」
「え……?」
「そうしたらあたしの彼氏にな、る人を見つけてくれるの?」
「それは、その……」
「そうじゃないなら、あたしがやめる理由なくなーい?」
「う、そ、それは……」
「……それにさー、あんたがそういう手段に出る事を予想してないと思うー?」
「あっ……! そうか……! 口裏を合わせてたら……!」
「そゆことー。んじゃあんたの無駄な努力にかんぱーい!」
「……くそ。……乾杯」
読了ありがとうございます。
もう自白してるも同然ですよね。
どっちがとは言いませんが……(笑)。
次回もよろしくお願いいたします。