繧阪¥ の ご
その日もいつも通り、日付が変わる前にこっそりと帰宅し、自分の部屋に戻ろうとしていた。
「……おかえり、悪魔くん」
「………!!」
……どうして部屋の前で、待ち伏せされているんだ。
だって、俺の部屋には誰も立ち寄らないし、施設を出る時だって、いつも通りバレないようにしたのに……。
「最近妙に機嫌が良くて変だと思ったの。それで部屋を覗いたら居ないんですもの。勝手に外に出ていたのね」
「あ……ちが……」
「悪い子には罰が必要ね」
教師は気味の悪い笑顔を浮かべる。罰を与えられるのが心底嬉しそうな笑顔だ。気持ちが悪い。
そしてその声をきっかけに何処に隠れていたのか施設の全員がゾロゾロと姿を現す。
「そういえば後5分で18歳の誕生日じゃない!皆で盛大にお祝いしてあげるわ!」
「う、そだ……。そんな、流石に死───」
「あー!こいつ久々に喋った!」
「これがいいんだってさ!やれー!!」
コイツら正気か!?
だって、✕✕を✕✕✕✕✕なんてしたら、✕✕✕✕✕て✕✕!!
いやだ!✕✕は嫌!!✕✕✕✕✕✕✕✕✕!!!!
「あっ、日付変わるよ!!」
「せーの!お誕生日おめでとう!!悪魔くん!!」
「いやだ!!嫌だあああああああ!!」
「あははははー!面白いねー!」
……こんなの、こんなの……普通に、死ぬ、だろ……何で笑ってるんだよ、お前ら───
……ようやく、誕生日プレゼントとやらが、終わった。クソ。こんなにされてもまだ生きているのか、俺は……。
ボロボロになった俺は床に放置され、奴らは俺に興味を失ったのかケラケラ笑いながら解散した。
意識が遠ざかっていく中、最後まで残っていた3人の生徒の耳障りな声が俺に届く。うるせえ。寝かせてくれ……。
「ねえねえ!悪魔さあ、勝手に元の家に戻ってたんだって!弟に会いに!」
「へえー!なら、弟も可愛がってあげちゃう?」
「そうだな!その方が誕生日プレゼントに相応しいよなー!」
………………あァ?
気絶寸前だった俺の身体は、覚醒した。




