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最愛なる殺人鬼さまへ  作者: 有氏ゆず
第六話 殺人鬼が生まれた日
37/83

ろくのに





「やーい、悪魔!とっとと死ねー!」


バケツで水をぶっ掛けられる。

こんなことはもう、日常茶飯事だった。




家よりもマシならば何処だって良いと願って入った施設は……家よりももっと劣悪な環境だった。

家では罵られることや、存在を無視されることは何度もあったが、手を上げられることだけは無かった。ここではそれが普通に存在しているのだ。


俺は何もしていない。ただ瞳の色が皆と違うだけ。瞳の色が不気味なだけ。

たったそれだけのことで俺は同級生にも、年上にも年下にも、あろうことか教師にさえも暴力を振るわれ続けていたのだ。


例えば鉛筆を落とす行為。他の奴らがこれをしたところで咎められすらしない。

だが俺がすると、罰と称して全員から吊し上げられるのだ。本当に、全員だった。




俺を助けてくれる奴なんて、一人も居なかった。




最初こそ俺は抵抗して泣き叫んでいたが、そんなことをしても無駄に奴らを喜ばせるばかりだし、何より疲れる。

いつしか、俺は全てがどうでもいいと思うようになり、一切抵抗もせず、されるがままになった。


「つまんねえ」「反抗しろよ」などと言うなら、やめて欲しい。どれだけやったって、俺はもうお前らが望む反応なんて、見せてやる気は無い。


それでも虐めは無くならなかった。

奴らによると俺は悪魔らしいから、どんな罰でも受け入れないといけないらしい。

だから黙って受け入れてやってるのに、黙っていたら文句を言ってくるなんておかしいだろ。


結局コイツらは虐めが楽しいだけ。コイツらの正義なんてありはしない。




縄跳びで顔身体問わず散々鞭打ちにされ、その日の地獄はようやく終わりを迎えた。




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