死後裁判
第一章 少年
拓海君はアイツに殺サレタ
オネガイ信ジテ
始まりは少年の些細ないたずら心だった。
ただ、図体のでかいあの男を笑ってやりたかっただけ。
男はずっと僕たちを追いかけてきた。
捕まりそうになった僕たちはふた手に別れることにした。
階段を上った拓海君の方へあいつは追って行った。
僕は引き返して後を追った。
そしたら、あいつは拓海君を捕まえて、笑いながらまるで人形みたいに階段の上から 放リ投ゲタ
ゆっくりと宙を舞い、落ちて来る拓海君を僕は眺めていた。
男は笑いながらこっちを見た。そして近づいて来た。 僕ハ走ッタ