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インターミッション [ ここまでのあらすじ ]

第四章開始を前に、ここまでの振り返りでございます m(_ _)m

 第三章までのあらすじ。


 第一章 召喚されたら影武者だった件。


 突如、異世界召喚された堀江咲也くん。

 彼が喚ばれた理由は「影武者」を務めることだった。

 マクシミリアンと名乗る王様は「平行世界の自分=容姿クリソツ」を無理矢理に召喚し、その任に当たらせようとした。

 もちろん、鞭も在るなら飴も在る。

 咲也と一緒に召喚された(同じ顔の)十二人は、休眠家名を下賜され、貴族として悠々自適の異世界ライフを保証されたのである。

 そして召喚者たちは、それぞれ元の世界で培ったスキルを活かし、「現代人の爆アド」を謳歌するに至ったのだが……

 ただ一人、味噌っかすがいた。

 咲也である。

 彼はラノベ作家だったのだが、そもそも、その世界では「娯楽としての小説文化」が未だ醸成に至っておらず、自分のスキルが全くの役立たずだったのだ。


 一人、爪弾きの劣等感に苛まれる咲也。

 そんな彼は、ひょんなことから「思想警察」なる治安組織にスカウトされ、「隠れ摩利支丹」なる邪教の取り締まりに参加することに。


 どうにも胡散臭い組織だが、就職したことには違いない。

 加えて言うなら咲也くん、貴族である。特権階級である。紛うことなき上級国民である。


 たまたま知り合いになったアルコ婆と名乗るお節介見合いババア、

 そんな老婆が放っておくワケがないのである。



 第二章 見合いババア大進撃


 咲也は、

 「一刻も早く元の世界に帰りたい! 帰還できれば小説家としての栄光が待っている!」

 と切望しているので、異世界に腰を落ち着けるつもりは一切ない。結婚など言語道断である。


 しかし敵もさる者、アルコ婆は自他ともに認める、凄腕見合いババアなのだ。

 これまで成婚を果たしたカップルは数しれず。

 読心術と見紛う人間観察力で、ベストマッチな相手を連れてくるエキスパートである。

 そのババアの手腕に、咲也もタジタジ!

 つい「この人となら結婚してもいいかな……」とか転びそうになる咲也。


 やり手ババアに陥落寸前の咲也だったが、

 そこで「帰還への大チャンス!」が舞い込んでくる。

 思想警察のスパイが邪教幹部の居場所を掴んだ、という知らせである。


 何とか元の世界へ帰還したい咲也は、帝都中の魔術書を当たってみたが、召喚術式を記載した本をどうしても発見できなかった。

 だが、啓蒙君主に反旗を翻し、いにしえよりの智慧を秘匿する邪教の幹部ならば、咲也が喉から手が出るほど欲する知識を所持しているのではないか?


 そう考えた咲也は、自ら志願して邪教幹部の偵察を試みる。


 しかし……スパイの情報を元にアジトを探ってみると……そこはアルコ婆の婚活事務所だった!

 有無を言わせず、婚活事務所を襲撃する思想警察!

 咲也の思惑などお構いなしに、アルコ婆は獄中の人となってしまっていた!



 第三章 龍の巣で僕らが得たものは。


 思想警察の首魁、テュルミー中尉は生粋のアジテーターである。

 自らの手柄を余すところなく宣伝し、名声を得ることに余念がない。

 咲也も中尉の宣伝材料として、「邪教幹部を捕縛した救国の英雄」として大宣伝された。

 もちろん、本人の意志など全くの無関係である。


 誇大に祭り上げられる咲也に、復讐の魔の手が迫る。

 ルッカである。

 祖母であるアルコ婆の恨み晴らさでおくべきか、とばかりに咲也の命を狙うが、

 咲也は潔白を主張する。

 「ならば、それを証明して見せて」とルッカに促された咲也、都中の名士が集まるパーティで「龍退治」を宣言させられる。


 咲也的には「出来もしない大言壮語を、衆人環視の前でやらされる」という貴族向けの羞恥系罰ゲーム、くらいに考えていたのだが……

 【龍災】という不定期の龍襲来(当然、物的人的被害も膨大)に悩まされていた帝都の民衆にとっては「救世主現る!」とばかりに持て囃されてしまう!


 やがてそれは王様の耳にも伝わり、国家公認の遠征となってしまう。


 やばい!

 咲也は小説家であって、軍人でも何でもない。

 龍を屈服させる武器も魔法も何もないのである!

 それなのに龍退治とか!


 しかし、副官として同行するルッカは「我に腹案アリ」と、ほくそ笑む。

 賢者の末裔である彼女は、龍は人間の敵ではない、むしろ人を守る聖獣だ、と確信する。

 つまりルッカにとって、この遠征は「龍を退治する旅」ではなく「賢者の正しさを証明する旅」なのだ。

 賢者の正しさを証明して、邪教の汚名を削ぎ、愛する祖母を奪還する戦いなのである。


 結果……

 紆余曲折ありつつも、賢者の言い伝えは真実=龍は人を襲う害獣ではなく、人を加護する聖獣なのだと証明され、意気揚々と引き上げる咲也とルッカ。


 だったのだが……

 何故か!

 龍の巣からの帰途、テュルミー中尉率いる思想警察に襲われ、龍征伐軍は壊滅の憂き目に遭ってしまうのだった……


さ、いよいよ物語は佳境へ!


ルッカの願う賢者業界の再興は成るのか?

アルコ婆は生きているうちに牢から出られるのか?

そして咲也は? 無事に元の世界へ戻れるのか?


近日リリース開始!

乞うご期待!

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