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騎神伝  作者: 一一【ニノマエ ハジメ】
出会い
13/56

偶然にも最悪な少年3

 18時30分 繁華街

 

 騎神狩りの騎神化に息を呑む四人

 しかし騎神だったが故に、これまでの騎神狩りの行動には納得がいった。

 騎神を狩っていたのは自分が騎神であったから・・・だが恐ろしいのは空から降ってきたオーブの数

 見た通り騎神化せずに騎神を倒した場合オーブは吸収されず、空の彼方へ飛んでいってしまうが、倒した騎神が騎神化すれば舞い戻り吸収される。

 つまり、この騎神狩りはこれまでオーブの数の騎神相手に一度も騎神化せず倒してきたということ

 そして、騎神は吸収したオーブの数だけ能力が強化されるということ・・・

 

 

 

 ーー5 猛者もさ ーー

 

 『カランカラン』と地面に投げ捨てられた鉄パイプ、騎神化し凄みを増す騎神狩りを恐れず進む竜馬

 騎神化し、気合の一発「大炎上!」

 大爆発による衝撃と熱に騎神狩りはビクともせず、ただジッと構えたままクレーターの真ん中で気合十分に構える竜馬の表情を見てニヤリと笑うのであった。

 

 駆け出す竜馬と騎神狩り、竜馬の大振りの一撃を軽々と避け喉笛を狙う騎神狩り、その手が喉を掴むより速く竜馬は大剣を手放し、かがみながら騎神狩りの足を払う。

 起き上がり際に大剣を拾い騎神狩りに叩き付ける・・・が、騎神狩りは身体を捻る遠心力で距離を取りつつ起き上がり、すぐさま地面に叩きつけられた大剣を蹴り飛ばし、竜馬に殴りかかる。

 竜馬は大剣を手離さなかったものの、蹴りの衝撃で大剣を引き戻すことができず、騎神狩りの拳を左腕でガードするが体重の乗った拳に腕が痺れる。

 

 そこからは騎神狩りの独壇場

 拳打と蹴りの応酬を竜馬はなんとか大剣で受け切るが、一発一発の威力に圧され防戦一方

 かたや騎神狩りは次の攻撃を竜馬がどう受け切るかを楽しむように攻撃を繰り返す。

 受け続ける竜馬の手は限界を迎えていた。すでに感覚は無く、大剣を握り続ける手からは血が滲む。

 絶え間無く続く騎神狩りの連撃、その最後に体重と勢いを乗せた鉄山靠てつざんこうが竜馬を大剣もろとも吹き飛ばした。

 

 壁に叩きつけられる竜馬に騎神狩りが止めを刺そうと襲いかかる。

 そこに海が乱入、騎神狩りの手刀を槍で受け止める。

 先程と違い冷めた目で海を見る騎神狩りに海は力を振り絞り槍を振るうが、軽く躱され裏拳を喰らう。

『ブゥーーーン』という重低音に気付き、飛ぶ斬撃を躱す騎神狩り、離れた場所で舌打ちする闘気と翼を見て薄っすら笑う

 

 

「藤堂さん白金さん逃げて!」翼は『風見の一矢』を放つ・・・が、その一矢は騎神狩りの足元に刺さり炸裂、かまいたちが騎神狩りに襲いかかるが、騎神狩りは掌から電撃を放ちかまいたちを消滅させる。

 そこに海が背後から襲いかかるが、槍を掴まれそのまま力任せに投げ飛ばされる。

 投げ飛ばされた海を受け止める翼と闘気

「藤堂さん!大丈夫ですか?」心配する翼に対し、海は翼と目を合わすことなく立ち上がり言い放つ

 

「戦う覚悟も無い奴が何しに来た?」

「僕は・・・ただ、」

「さっきの技も当てる気が無かった。そんなことで「生き残りたい」なんてよく言えるな。何も知らないおぼっちゃんが出しゃばるな!

覚悟が無いなら消えろ!目障りだ。」そう言い放ち騎神狩りに立ち向かう海、その後ろ姿にへたりこむ翼

「僕は・・・僕は・・・・・」悔し涙を浮かべる翼

「まぁ、あいつの言ってることは正しい

 でも、覚悟だけで生き残れる程単純じゃない・・・」「・・・山城さん」

「見せてやろうぜ、お前の信念とその意志を!」そう言うと闘気は前に出て竜馬に呼びかける。

 

「おい竜馬!()()やるぞ!」海と協力して騎神狩りと対峙する竜馬はそれを聞き闘気のもとへ向かう。

「ねっ、やっぱ使えるでしょ!」竜馬は嬉しそうに笑いながら闘気の隣に立つ。

「うるせぇ、とっとと決めるぞ!」悪態吐きながら刀を前方に突きつける闘気、それに合わせ竜馬も大剣を刀の隣に合わせ突きつける。

「いくよ、闘気」「黙って集中しろ!」二人は互いの切先に集中し力を込めていく

 その雰囲気を察したのか海を投げ飛ばし、二人の方を見る騎神狩り、その様子に海も二人の行動に気付く。

「バカッよせ!こんなところで自爆する気か!!」海はこの構えを知っていた。何せ自分が練習台にされていたのだから・・・

 

 

「大丈夫です。お二人はすでにこの技を完成させています。」騎神狩りの注意が二人に向いている隙に、翼は海に接近しその場から撤退させる。

「自爆の原因はお二人の意識の差と考え方の相違

 でも、それさえクリアできればこの技は非常に強力な武器になる!」自信あり気に語る翼、その表情に自信と覚悟を感じた海

「さっきは、すまなかった・・・」海の謝罪に翼は嬉しかったのか照れ臭そうに笑う。

「いいんです。事実ですから・・・でも、『騎神だから戦うんじゃない、互いに協力することで見えるものもある。』この意志だけは曲げられません。ですが、お二人はそれを受け入れてくれた。それが嬉しかったし、現にそれを形にしてくれました。それがあの新必殺技・・・・」「新必殺技!」

 

 

 

 ーー6 「「「黒炎弾(こくえんだん)!」」」 ーー

 

 二人の切先に現れた黒い炎の塊が勢いよく発射された。

 禍々しくも激しく燃え上がりながら迫る炎の塊を前に、騎神狩りは受けて立つ構えを取る。

 

 騎神狩りは両手を合わせ力を集中させる。すると合わせた手の間から眩い光を放つ電気エネルギーの塊を生成

「必殺・雷吼砲らいこうほう」両手で押し出すように放った砲撃は真っ直ぐ黒炎弾と衝突する。

 

 二つの力の塊は激しくぶつかり合い、最後には大爆発を起こした。二つの力が相殺されたと思ったその瞬間、黒く燃え上がる黒刃が周囲に拡散した。

 拡散した黒刃は周囲の建物を破壊、崩れ落ちる瓦礫が騎神狩りを襲い繁華街の一画が瓦礫の山と化した。

 

 

 いち早く動いていた竜馬と闘気は先に避難していた海・翼と合流する。

「へへへっどう海さん、ボクらの新必殺技の威力は?」ドヤ顔で自慢する竜馬に呆れ笑いする海

「いつの間に新必殺技こんなもん身に付けやがった?」

「翼くんのアイデアだよ。」

「俺らはただ力を込めてただけで具体的にどういう技にしたいかのイメージができてなかった。

 つーか俺はそもそもやる気が無かったが、翼がやけに食いついてな・・・色々アイデアを出してきて、練習場まで用意してくれた。

 そんでやってみたら案外悪くない代物になってな・・・」

「でも、その所為で使用人の人達カンカンだったね・・・」

「だ、大丈夫ですよ。きっといつか皆さん理解してくれますから・・・」翼は遠い目をして言った。

 

 

 黒炎弾の練習場として使った翼邸の庭は季節の草花に囲まれた美しい庭だった・・・

 しかし、爆発によるクレーター、拡散した黒刃による木々や屋敷の一部の切断、黒い炎による草花の焼失と多数の被害を出し、その惨状を目の当たりにした使用人達の鬼の形相を見た竜馬と闘気は逃げるように翼邸を後にして来たのであった。

 

 

 

 そこへ、一筋の霹靂が瓦礫の山を突き破る。

 その衝撃に腰を抜かす4人・・・その先に見えるのは曇天の空から降り注ぐ幾多の落雷の閃光を背に佇む騎神狩りの姿だった。

 

 

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