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真実の愛 変身 そして
カメラ付きインターホンが鳴り響く、覗きこむとそこにはモデル事務所の人が4,5人押し寄せていた。
恐らく、事務所の男連中が押しかけてきたのであろう。
返事はできない。
「これは何かあったんじゃないか?」
「無理にでも入って安否確認をした方がいい」
「彼女は有名だから何か事件に巻き込まれたのか?」
インターホンの向こうの会話が聞こえる。
いやだ、いやだ。こんな姿見られたらどうしよう。ダメ。ダメ。
彼女は足りない脳みそで思考するも時すでに遅し、管理人の持つ合鍵と共に、事務所のマネージャー、警察が部屋に雪崩こんできた。
「……!? 誰だおまえら!!」
驚愕と嫌悪が混じった罵声を私に浴びせてくる。
一度も投げかけられた事のないような言葉だった。
あれ
…………お前ら?