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真実の愛 幼少期

「これボクがつくったんだけどどうかな?」


「レンジャーごっこをしよう!」


どれもこれも美姫に対する男の子達の言葉であった。


私は何故こんなに男の子に誘われるのだろう? 遊ぶと楽しい人なのかな? どっちかというと男の子の遊びが合ってるのかな? と、幼稚園児の脳みそでは考えていた。

 

「掃除手伝う?」


「委員会俺が残ってあげようか?」


「このクラブに入らない?」


低学年、中学年の頃はこれでもよかった。


しかし、多感な年頃となる美姫が、自分は特別な存在である事に気が付き始めた頃に、女子による迫害、攻撃、追放が始まった。


俗に言いう「いじめ」である。


が、その時真っ先にうごいた存在がいた、親でも教師でもなく、クラスの男子たちである。


正味な所、男子が本気で動けば女子のいじめなど1週間とかからず駆逐できるものである。

媚を売りたい男子達はボディガード、彼女の持ち物の監視等率先して名乗りでて実行していた。


無論、それに対する反感は壮絶なものであったが、反感が過激化すると、鈍感な大人達も気付かざるをえなくなり、次第に沈静化の一途をたどった。


人間の体感時間というものは老いる程加速するもので、人生八十年だとした時に、体感時間の折り返しは四十歳では無く十九歳だと言われている、そんな十九年間の三分の一をそんな調子で過ごした彼女の基礎的な価値観は歪んだ形で形成されていってしまった。


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