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ゴブリン戦記〽  作者: 木下寅丸
2/3

2話:『始まりの音』



ゴゴゴゴゴゴゴ



見物客A:「何?地震?」

見物客B:「大した事はないさ、直ぐに治まる」



シーン



見物客B:「ほらな」




ここは、世界で最も人気なサーカス場。

最先端の科学力をパフォーマンスとして魅せている。


『始まりの魔女を見てみないか?』


ここの謳い文句の通り、

魔法使い2人がくりなすショーが看板だ。


2人の名前はアダムとイブと言う。


製作者の溝口博士は、

世界初の魔法使い誕生を祝い、

聖書から名前を引用した。


まぁそんなことはどうでもいい話なのだが。




ゴゴゴ


ゴゴゴゴゴゴゴ




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



巨大な地震が雄叫びを鳴らした。

生存者は皆無である。


2人を除いて、、、。


たまたま核でも平気なステージでショーをしていた為だ。




アダム:「いてててて、なんだこの地震は」


2人は立つことの出来ない程の地震に驚いた。

あと、こけた。


イブ:「見て、お客様達が!」


指を指した方を見ると、客席が瓦礫まみれになっていた。

生存者がいるのだろうか?

と思うくらいの惨状だ。



アダム:「なんだこれ?」

   :「一体外はどうなっている?」

イブ:「あそこも見て!」



ステージの出入口が開いていた。

いつも逃げ出せないよう厳重にロックされているのに。



2人は恐る恐る通路に出た。

途中で生みの親である溝口博士に会った。

瓦礫に押しつぶされている。

幸いにも命に別条はなさそうだ。


イブ:「博士、一体何が起きたのですか?」

溝口博士:「大規模な地震だ。過去最大規模のな」

    :「ここら一体はパニックに陥っているわい」

    :「そんなことより、速く助けてくれ」

アダム:「過去最大規模の地震」

   :「通りで、、、」


2人は見つめあった。


イブ:「博士。動けない気分は如何ですか?」

溝口博士:「苦しいに決まっている!」

アダム:「そっか。そりゃそうだ」

   :「いつも僕らそんな感じですけどね」

溝口博士:「お前ら速くしろ!」

イブ:「時間もないし、速くしないと」

アダム:「そうだね。速くしよう」


アダムは溝口博士を魔法で燃やした。





やっとだ。

やっと念願の機会が訪れた。

ああ神様。




外に出ると強い雨が降り注いでいた。

逃げるには好都合である


イブ:「なんて幸運。雨がこんなにも嬉しいなんて」

  :「ありがとー。神様ーーーーー」


両手を広げて雨を浴びている。


その姿を見て、アダムは一つの映画を思い出した。


アダム:「イブ。これから僕をアンディって呼んでくれないか?」

イブ:「何それ?・・・ああ、そういうこと」

アンディ:「偽名はどの道必要だからね」

イブ:「じゃあ私は、、、リタにしようかしら」




互いに見つめ合う。




リタ:「これからよろしくね。アンディ君」

アンディ:「よろしく。リタ」







2人は逃げた。




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