食事!食事!食事ぃ!
『ブラックホエール
レベル2/5
高さ1.1メートル
横幅1.1メートル
長さ3.3メートル
強さC-』
視線の端のステータスさんが変わってらっしゃる!
レベルが上がってらっしゃる!
大きさも大きくなってる。
だから何だって話だがな。
と思ってると、目の端にウサギが現れた。
何か角が額についてる。ウサギって角ついてたっけ。分かんね!
俺はアザラシの様に、ウサギの方へ向く。
そして飛びかかった。
もぐぅ!
にくぅ!
うまぃ!
血と潰れる肉の食感が非常にうまし、皮も非常に柔らかくてうまし、骨がぱりぱりしてうまし!
これはもう木とか、草とかいりませんわぁ。
動物が食べたいでやんす!
『レベルが上がりました』
おや、またレベルが上がったようだ。
『ブラックホエール
レベル3/5
高さ1.2メートル
横幅1.2メートル
長さ3.6メートル
強さC-』
うむ、レベルが上がると大きさが大きくなるみたいだな。
動物ってレベルがあって、レベルがあって成長するんだっけ?
ああああああああ、思い出せねぇ!
でもなんか違った気がする。でも合ってる気もする。
ま、どうでもいいやそんなこと。
今の俺は肉だ!
肉を食べたいんじゃあ!
「ボエエエエエエエエエエエエ(肉来いやぁああああああああああ)」
俺はのしのしと動き始める。
草を根こそぎ食べ進めながら、動く。
ずりずりずりずり。
次の得物ミツケタ!
それは緑色の肌を持つ人型の生物だった。
俺より少し高さが小さいぐらいか。
ゴブリンだ。
ゴブリン!?
ゴブリンンンンンンン!?
なんでここにゴブリンが!?
ん?
何で俺驚いてんだ?
ゴブリンも生物だから別にいてもいいだろ。
そうだな、何を驚いてんだか。
俺は飛びかかってムシャる。
うまい!
これはまたウサギと違ったうまさだ!
なんていうか、筋肉質! 後、量が多い! すなわちうまい!
感想超適当!
でも別にいいんだ、俺クジラだし。
「ぎっぎゃあ!」「ぎっぎっぐ!」
気づくとゴブリンに囲まれていた。
そういやゴブリンは群れで行動するんだっけ?
よっしゃ! ご飯が増えたぜ!
まず一匹踊り食い!!
「ぎゃあああああ」
「ボエエエエエエエエエエエエ(うましうましうましうまし)」
ぼりぼり、むしゃむしゃ。血肉を喰らう~。俺はクジラ~。ゴブリンは俺の餌~。むしゃむしゃぼりぼり~。
『レベルが上がりました』
『ブラックホエール
レベル3/5
高さ1.3メートル
横幅1.3メートル
長さ3.9メートル
強さC-』
レベルさん! 上がったか、ついでに俺の大きさも上がった。順調順調。
このままゴブリンを食べていきましょうね~。
俺は残りの四匹のゴブリンを一気飲みする。
ばきばき、ぐしゃぐしゃ。ゴブリンうまい~。緑色なのに草の味がしない~。俺は捕食者~。つまりクジラ~。
さてクジラの歌も決まったところで
『レベルが上がりました』
『ブラックホエール
レベル4/5
高さ1.4メートル
横幅1.4メートル
長さ4.2メートル
強さC-』
レベルアップじゃあ!
この調子でレベル5を目指すぞぉ!
どうやらご飯を食べることで俺はレベルが上がるようだな。
これが5になった時俺は進化するだろう。
羽とか生えないかな? 結構動くのしんどいだよね俺。
そんなことを思っていると、クマがやって来た。
こいつには鹿の様な角が生えていた。
先行絶対有利の法則!
俺はいきなりクマに飛びかかった。
それをあっさり避けるクマ、大きさは二メートル五十センチぐらいか。
食べがいがありそうだ。
「ゴァアアアアアア!」
「ボエエエエエエエエエエエエ(死ねオラアアアアアアアアア!)」
相手の雄叫びに負けずと返す。
クマが俺の大口を躱し、懐に噛みついてくる。
ぶちっと音がして肉を噛み千切られる。
超絶痛ぇ!
このくそがぁ!
俺はごろりと転がる。
クマは潰れた。
正確には歯を立てていたところをクマの方に転がったので、首がぽっきり逝った。
さてご飯の時間じゃ、もぐぅ!
「ボエエエエエエエエエエエエ(クマ肉うめぇえええええええ!)」
『レベルが上がりました』
『ブラックホエール
レベル5/5
高さ1.5メートル
横幅1.5メートル
長さ4.5メートル
強さC-
進化が可能です』