大陸を食い滅ぼしていく俺!
『ディメンションホエール
レベル1/50
高さ15メートル
横幅15メートル
長さ45メートル
強さSS』
起きたら次元鯨になっていた。なんのこっちゃ。
次元ってことは二次元とか四次元とか行けるのか?
意味ない気がするが。
そうか! ワープとか使えることになったって事かな。
俺はさっそく、人間大陸に行きたいと転移魔法を発動する。
空間がわれ、俺が通れるサイズの割れ目が出来る。
そこを通り抜けると魔大陸から人間界に進出していた。
おお、我が懐かしの人間界! 土しかねぇ!
俺が食べ尽くしたから土しかねぇ! しかも山とか目立つ分も食べたし、草原の草すら食べたからマジで平坦な土が広がってるだけだ。
ひとまず人間界の土を食べる。
じゃりじゃりー!
うん、特段旨くもなくまずくもない。強いて言うなら土だな。
土だわ。
俺は魔大陸に戻った。
とりあえず魔大陸を食べ尽くした。
『ディメンションホエール
レベル15/50
高さ15メートル
横幅15メートル
長さ45メートル
強さSS』
魔大陸を食べ尽くした後は、海をがぶ飲みしながら次の大陸を目指す。
次に見つけたのはエルフが住む大陸だった。
とにかく、森って感じでどこいっても森があった。
全部美味しくいただきました。
『ディメンションホエール
レベル26/50
高さ15メートル
横幅15メートル
長さ45メートル
強さSS』
エルフの大陸をすべて喰らい尽くし、次に到着したのはドワーフの大陸だ。
ここの大陸は山が多かった。
火山とかも多くて、俺にとっては温いジュースがいっぱいある感じだった。
あ、温いジュースはマグマの事ね。
どれも美味しくいただきました。
『ディメンションホエール
レベル34/50
高さ15メートル
横幅15メートル
長さ45メートル
強さSS』
ドワーフの大陸を滅ぼした後についたのは、獣人が住む大陸だった。
ここは山と森が混合した大陸だった。
場所ごとにいろんな種族がいて、いろんな味を楽しめた。
砂漠とかもあったね。でっかいミミズの魔物がいて俺はもぐもぐしました。
もちろん全部食べました。
『ディメンションホエール
レベル41/50
高さ15メートル
横幅15メートル
長さ45メートル
強さSS』
獣人が住む大陸を食べ尽くした後に辿り着いた大陸は、竜人が住む大陸であった。
ここは険しい山や荒野が多くを占める大陸だった。
生物の数が基本的に少ないが、その代わり一匹一匹の味は中々のものだ。
中でも竜人は鱗の歯ごたえが素晴らしい。ぱりぱりしていてポテチの様だ。
スナック感覚で竜人は喰い滅ぼされていったね。
途中で喋る竜に遭遇したりした。
そんなに強くなかったが、めっちゃうまかった。
魔王の次ぐらいには旨かったね。何より、量があって嬉しい限りだった。
『ディメンションホエール
レベル46/50
高さ15メートル
横幅15メートル
長さ45メートル
強さSS』
はい、ここで悲報です。
全ての大陸を食べ尽くしてしまいました。
一周まわって、人間の大陸に来てしまったという事実。
人間の大陸には食べ残しがあったものの、すぐに食べ終わってしまった。
なので俺は海に出かけて、海の動物を食べまくることにした。
海水を吸い込み、プランクトンどころか魚まで吸い込んでいく俺。
常識外れのクジラだな。
海はとにかく食べても食べても数が減らない。
気づけば俺はレベルがマックスになっていた。
『ディメンションホエール
レベル50/50
高さ15メートル
横幅15メートル
長さ45メートル
強さSS
進化が可能です』
さて、進化するか。
進化したら海の生物を又食べよう。
でも人が恋しいっすねー。
しかし人は全部食べ尽くしちゃったんだよなぁ。
人魚とか発見できないかな?
そんなことを思いながら俺は眠りについた。